Keio University Faculty of Pharmacy 慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科

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薬学生の声Column


リハビリテーション専門病院での体験実習に参加して

「薬学生のための体験学習プログラム-リハビリテーション・介護福祉を理解するために」を履修し、2014225日から27日まで山梨県笛吹市の甲州リハビリテーション病院で行われた体験実習に参加しました。

 リハビリテーションについて講義で学ぶ機会は少ないため、実習で初めて知ることが多く非常に勉強になりました。実習を通して特に印象に残った点は、「リハビリテーションの概念」と「リハビリ病棟での各職種との連携」の2点です。

「リハビリテーションの概念」については、今まで自身が患者として行った経験からとらえていた概念とは大きく異なり非常に驚きました。実習を行う前は、リハビリテーションは体の機能に障害がある人に対して、体の機能を回復するために行い、リハビリを行っても回復できないことは介助者が手伝うものであろうと考えていました。しかし実習を通して、リハビリの対象者は体の機能に障害がある人のみでなく、言葉の障害がある人に対しても行い、また体や言葉の障害があるがゆえに心も傷ついている人もいるということを知りました。加えてケガからのリハビリだけでなく、脳血管疾患等による障害によりリハビリを行っている方もいるということ、リハビリテーションの目標は障害を持ちながらもいきいきと生きていくことであり、リハビリを通じて患者さんの持っている部分を引き出すケアをすることが大切ということを学びました。概念を正しく捉えられていないと、患者さんと同じ目標に向かっていくことが難しくなります。今回の実習に参加し学ぶ機会を得ることができ、今後の実習等に活かしていきたいと思うと同時に、その他の分野についても自身の捉えている概念との齟齬がないか現場の医療従事者の方々や患者さんから学んでいきたいと思いました。

「リハビリ病棟での各職種との連携」については、近年チーム医療ということが様々なところで言われていますが、実際にリハビリの現場でどのような職種の方がどのような仕事をされているのか正確には知りませんでした。実習に行く前は、理学療法士と作業療法士という言葉は知っていましたが、PTOTSTという言葉を聞いてもどの職種の方がどれに該当するのかも知らず、言語聴覚士については今回の実習で初めて知りました。そのような知識レベルであったため、当然薬剤師がどう関わっていくのかについて実習前はあまり思い浮かびませんでした。また看護師の一般的な仕事については自身が患者として見たり、看護学部の友人から聞いたりしたことはありましたが、現場で付き添わせていただきながら教えていただくということはありませんでした。今回の実習を通して、それぞれの職種がどのような仕事をされているのかだけでなく、どのような視点から患者さんを見ているのかについても知ることができました。一見するとリハビリ分野では薬剤師は関わっていきにくいように思われがちですが、リハビリ分野でも薬剤師が関わり、お互い協力することで、患者さんによりよい医療を提供することができるようになると実感することができました。これから、今回学んだことを将来現場で活かすことができるよう、まずは自分の専門分野を勉強し薬剤師の専門性をいかした視点で患者さんをみることができるようになり、チームの一員として様々な職種の方々に必要とされ、相互に協力できるようになっていきたいと思いました。

薬学科3 南 絢子

学年は実習参加当時)

私がこの実習の中で嬉しかったことは、リハビリテーションの現場でも薬剤師の知識と協力が必要とされているということです。実習が始まって、最初に病棟で働く職種の説明を受けたとき、薬剤師の数が他の職種よりもかなり少ないことを知りましたが、その時、私はリハビリテーションで薬剤師が貢献できることは少ないのだろうかと考えました。しかし、実習が進んでいくにつれてその考えは変わっていきました。

理学療法士の方から、薬の投与によってめまいや震えなどの副作用が出る可能性があるときに薬剤師から事前に知らせてもらえると、リハビリの最中で患者さんに異変があったときに対応しやすいという話を聴きました。また、看護師の方からは、錠剤を飲むことができない患者さんには簡易懸濁法という方法で管を通じて薬や栄養をとってもらっているが、薬の効力や副作用の強さに影響はないかどうかを知りたい、もっと患者さんの嚥下能力に合わせた薬の処方ができないだろうか、という薬剤師への要望を聴きました。私は薬剤師のもつ知識が現場では想像以上に必要とされていることを知って驚き、患者さんにより良い治療を提供するためには、患者さんの状態や治療方法に関する疑問や改善点をその専門家にすぐ訊けるような、多職種間の信頼関係を築いていくことが重要であると感じました。

3日目の実習反省会を終えた後、看護師の方から頂いた言葉で心に残るものがありました。それは、チーム医療は連携ありきではない、というものです。「多職種連携は患者さんを中心とし、患者さんの利益のために目的を持って行われることで大きな効果を発揮する。」「ただやみくもに自分以外の職種とつながっていても意味はない。

当然のことですが、意外と見落とされてしまうのではないでしょうか。多職種連携の重要性は、病院という現場だけでなく、大学の講義などの多くの場面で語られ、強調されます。しかし、現場を見ないまま「多職種連携が重要である」と意識することは、患者さんの存在をどんどん希薄なものにしてしまうように思います。私はこの実習で患者さんと話したり、病棟で働く方々の姿を見たり、色々な職種の方から直接お話しを伺ったりすることで、多職種連携において患者さんの存在が如何に大きいかということを強く感じることができました。病院の中で見た患者さんや医療スタッフの方々の姿を思い出し、どうしたらこの方たちに必要としてもらえるだろうか、と考えながら、私はこれから知識や技術の習得に励みたいと強く思います。

薬学科1 福嶋 千穂

学年は実習参加当時)

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    看護師の方から直接指導を受けました

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    平坦な道に見えても、車椅子にとっては大変

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    くすりについても色々な工夫がありました

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    経管栄養の準備で簡易懸濁法という方法を知りました

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    ベッドサイドで色々な注意事項を聴きました

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    介助体験で、動作を分割することを知りました

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    看護師さんのミーティング に参加しました

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    医師・栄養士・歯科衛生士による嚥下内視鏡検査を見学しました


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