薬学の未来を先導する 慶應義塾大学薬学部 大学院薬学研究科
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設置の背景 Back Ground
薬学の分野は、国内外を問わず長い歴史を持ち、人間と社会を支える大切な分野として、大きな役割を果たしてきました。国内外を含めて未来の社会においては、その重要性はますます高まるものと考えられます。現在すでに、薬を扱う人々の知識と教養の広範化・多様化・高度化、薬学研究の広範化・多様化・高度化、国内外を問わず広がる安全・安心・健康社会への関心の高まり等によって、薬学の分野における全人教育、研究レベルの向上、社会貢献の必要性が急速に増しています。

実際、生命・健康と医薬品・食品・水等との関わり、環境汚染物質・遺伝子組み換え・感染症対策その他、環境・医療・科学技術・政治・経済等にかかわる国際的諸問題、生態系の複雑化・多様化と環境への影響、発展途上国等における薬学的健康管理の普及、地域社会における薬剤師の役割の広範化・高度化等々、薬学の教育、研究、社会貢献がますます重要になっていくと考えられる具体例や課題を、数多く挙げることができます。

慶應義塾は、創立以来およそ150年もの長きにわたり、教育・研究・医療・社会貢献において、これまで社会を先導してきた近代総合学塾です。特に生命・健康の領域に関しては、医学所の開設(1873年)以来、医学部、大学院医学研究科、大学病院、看護医療学部、大学院健康マネジメント研究科、先端生命科学研究所、理工学部生命情報学科をはじめ、ほとんどすべてのキャンパス、学部、大学院研究科等において、生命と健康に関する教育、研究、社会貢献が長きにわたって行われています。そして、多くの先人の尽力により、世に誇るべき多大な成果が蓄積され、国際的な教育・研究・医療・社会貢献のネットワークが構築されてきました。

2008年4月、慶應義塾は共立薬科大学と合併し、慶應義塾大学薬学部・大学院薬学研究科を開設しました。共立薬科大学の教育理念・目的を尊重し、これまでに培われてきた薬学の分野における専門的な教育・研究・社会貢献と慶應義塾の総合力を融合させることにより、以下の事項を踏まえて新しい薬学教育、薬学研究、そして薬学を通した社会貢献の在り方を世に示して社会を先導していきます。

1. 大学学部、大学大学院、大学病院、一貫教育校等、伝統と実績のある慶應義塾の総合的な教育環境の中に薬学教育を組み入れることにより、国際的かつ全人的な薬学教育を先導する。
2. 慶應義塾大学の既存の他学部・大学院研究科、研究所等のほか、他の諸研究機関との連携を通した研究レベルの向上による、創薬から政策に至るまで、薬学にかかわる広範かつ高度な研究の発展が見込まれ、薬学分野の新しい学問的貢献を先導する。
3. 医薬品・食品・医療・環境等にかかわる諸問題の発見と解決を通して、国際社会、国内の各地域等に対して、安全・安心・健康等にかかわる領域における新たな社会貢献を先導する。
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