Keio University Faculty of Pharmacy 慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科

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研究室紹介Research Laboratory

天然医薬資源学

教授木内 文之

専任講師成川 佑次

助教植草 義徳

天然医薬資源の探索と開発

概要

有機合成化学が発達する以前、ほんの百数十年前までは、薬はすべて天然から得られるものでした。そして、有機化学が高度に発達した現在でも、モルヒネ、キニーネ、アトロピンといった100年以上前に単離された天然物が、医薬品として利用されています。更に近年、天然物をベースとした抗がん剤、免疫抑制剤、高脂血症薬など、多くの画期的な医薬品が開発されています。また、天然物を病気の治療だけではなく、健康の維持・増進に役立てようとする研究も大きく進展しつつあり、天然物は私たちの健康に大きな役割を果たしてきています。

天然医薬資源学講座では、「天然物を人の健康に役立てる」ことを大きな目標に、次の3つのテーマを柱として研究を展開しています。

  1. 生理活性を有する植物成分の探索:
    種々の和漢生薬、世界各地で用いられている薬用植物や食品素材を用い、その薬物代謝酵素の誘導・阻害活性、メラニン生成阻害活性、各種ストレスに対する細胞保護活性等を指標として、そこに含まれる生物活性物質を単離・構造決定し、医薬品等の開発のためのリード化合物として提供します。
  2. 生薬・漢方の有効性の科学的基礎の構築:
    生薬からは多くの薬理活性成分が単離されていますが、生薬そのものや漢方処方は、いまだに薬として充分理解されている訳ではなく、特に煎じる過程で起こる成分変化等については不明な点が多く残されています。そこで、処方として服用する際に実際に作用している化合物は何か?、更に良い生薬(=よく効く生薬)とは何か?を科学的に解明するための研究を行う。
  3. 生物活性を有する複合糖質の合成研究:
    ポストゲノム時代の現在、糖鎖の機能研究が急速に進み、細胞表層における複合糖質が、免疫系や細胞間認識に重要な役割を担い、多くの生命現象に深く関与する分子種であることが明らかになりつつあります。そこで、研究の進んでいない無脊椎動物から見出された糖鎖に素材を求め、これらの複合糖質の全合成あるいはモデル合成を行ない、サイトカイン産生能、メラノーマの増殖抑制、NO産生抑制等を指標に医薬品への応用を模索する。また、寄生虫の持つ糖鎖の抗原性構造を合成的に明らかにするとともに、合成した糖鎖の診断薬としての応用も視野に入れた研究を行っています。

これらのテーマはいずれも天然物化学を基盤としており、「天然医薬資源」を指向した合成と構造研究を精力的に行っています。 薬学の中でもとりわけ生薬学・天然物化学は、草(自然)を楽しむ学問だと思っています。さらに薬用植物(生薬)は『自然が人類に与えた最大の贈り物』として捉え、自然から学べる学問でもあることを留意して, 自分達の手で新しいことを見つけ出していく楽しみを大いに享受すべく、努力していきたいと思っています。

Leonotis nepetaefolia (薬用植物園)

Leonotis nepetaefolia (薬用植物園)

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