Keio University Faculty of Pharmacy 慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科

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研究Research

活動報告

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第3回助成

Keystone Symposia Microbiome : Chemical Mechanisms and Biological Consequences(2019年3月10日~14日)(カナダ モントリオール)

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モントリオールで行われた、 Microbiomeを主題とするKeystone Symposiaに参加しましたのでご報告致します。本学会において、私は「抗肥満作用を示す腸内細菌由来の新規代謝物の探索」をテーマにポスター発表を行いました。具体的には、①α-グルコシダーゼ阻害剤と特定の抗生物質を組み合わせることにより、肥満に対して強い抵抗性を示すマウスの作製に成功したこと、②このマウスを用いて、16S rDNAシークエンスによる腸内細菌叢解析や、CE-TOFMSによるメタボローム解析を行い、肥満や耐糖能の悪化と負の相関を示す腸内細菌種や代謝物を見出したこと、③この腸内細菌種や代謝物が抗肥満作用を有することが明らかになったこと、を発表しました。発表においては、英語でディスカッションすることの難しさを感じながらも、海外の細菌学研究者や企業で活躍される多くの方々が興味を持ってくださり、様々な角度からの貴重なご意見を数多くいただきました。また、自らの発表以外にも、他の研究チームのユニークなアイディアや研究手法を直接見聞きした他、海外で研究する同世代の学生のレベルの高さからも良い刺激を受けました。本学会を通して、視野が大きく広がっただけでなく、今後重点的に取り組むべき課題も明確となりました。今後は本学会で学んだことを最大限活かし、現在取り組んでいる研究をより豊かなものにできるよう全力で取り組んでいく所存です。
本学会発表は、佐藤製薬株式会社様から研究奨励資金をいただき実現致しました。厚く感謝を申し上げます。(大学院薬学研究科 博士課程3年/関 夏実)

第4回日本骨免疫学会ウィンターセミナー(2019年1月24日~26日)(長野県北佐久郡軽井沢町)

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今回私は、第4回日本骨免疫学会ウィンターセミナーにて、「腸内細菌由来の酪酸によるコラーゲン誘導性関節リウマチ発症抑制メカニズムの解明」という表題で口頭およびポスター発表を行いました。具体的には、①酪酸はコラーゲン誘導性関節炎症状を改善すること、②酪酸は腸管関連リンパ組織内で濾胞制御性T細胞(Tfr)を増加させて胚中心反応を抑制すること、③それにより酪酸は自己抗体の産生を抑制すること、④酪酸は、Tfr細胞の機能遺伝子であるBcl-6およびCxcr5のプロモーター領域のヒストンアセチル化を促進し、遺伝子発現を高めることでTfr細胞の分化を促進することを見出したことを報告しました。発表後、骨代謝学や免疫学分野の研究者との相互交流や密な討論を通し、現在の研究への新たなご指摘を頂きました。そして、基礎・臨床問わず、最先端の研究をしている多くの研究室による研究発表を聴講することで免疫学に関する最新の研究手法を学ぶことができました。加えて、著名な研究者より、論文執筆のポイントについての教育講演があり、今後の論文執筆の上で非常に役立つ経験を得ることができました。本学会への参加は、これまでの研究をさらに発展させ、研究者として成長する上で非常に重要な機会となりました。最後になりますが、この度は佐藤製薬株式会社様からの御支援を賜り、無事に学会発表を行うことができたこと、多くのことを学ぶことができたことをこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程2年/江川 愛子)

第92回 日本薬理学会年会(2019年3月14日~16日)(大阪府大阪市)

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私は第92回日本薬理学会年会の3日目(3月16日)、「免疫・炎症・アレルギー2」の oral sessionにて、「Macrophage-selective inhibitory effect of Kikyo-to, a Japanese traditional kampo medicine, on the viability of mouse macrophage RAW264.7 cells.」 の題で口頭発表を行いました。
私達は漢方薬の1つである桔梗湯の抗炎症作用に関する研究を行っていました。その過程で、桔梗湯煎液が複数の非マクロファージ由来細胞株の生存率に影響を与えることなく、マクロファージ由来細胞株のRAW264.7の生存率のみを選択的、濃度依存的かつ時間依存的に低下させることを見出し、臨床使用上簡便なエキス顆粒製剤でも同様の効果が得られることを確認しました。さらに、構成生薬の1つである甘草がその効果に寄与している可能性を見出しました。これらはこれまでに報告されていない新知見であり、将来、桔梗湯がマクロファージの過剰な免疫応答により引き起こされる病気の1つである腸管GVHDの治療にも応用できる可能性が期待されます。今後は動物実験なども含めさらに検討していくことを報告させていただきました。質疑応答では、「免疫・炎症・アレルギー2」の oral sessionでの発表ということもあり、免疫(マクロファージ)に関する質問や、複数の構成生薬からなる漢方薬の効果に関わる質問を受けました。どちらの質問もこの研究を進めていくにあたり極めて重要な質問であったため、その点も今後の研究につなげていきたいと思います。
そして、私自身初めて学会に参加するということもあり、自身が発表するだけでなく、他の研究者の発表を見聞きすることで、知識だけでなく発表の仕方なども学べ、卒業前にとても貴重な経験ができたと感じています。この学会で得られた経験を活かして、今後の研究に励んでいこうと思います。
最後になりますが、この度、学会参加に係る経費を補助していただきました佐藤製薬株式会社様に心より御礼申し上げます。(薬学部薬学科 6年/関 健吾)

第92回日本薬理学会年会(2019年3月14日~16日)(大阪府大阪市)

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私は、第92回日本薬理学会にてポスター発表を行いました。演題名は、「悪性中皮腫の新規マーカーHEG1に対するモノクローナル抗体の作製」です。共同研究先である神奈川県立がんセンターでは、中皮腫に対して特異的に結合するモノクローナル抗体SKM9-2を樹立し、その抗原HEG1を同定しました。また、SKM9-2がHEG1のシアル化糖鎖を含む領域に対して結合する事が分かっています。そして、そのシアル化糖鎖修飾が中皮腫のみに存在している事が予想されました。しかし、mRNAレベルではHEG1の発現が心臓や精巣などの通常組織に確認されています。そこで、本研究では、通常組織におけるHEG1の発現を確認するため、糖鎖に依存せず結合する抗HEG1抗体の作製を目的としました。
初めてのポスター発表を経験し、自身の研究を見直す良い機会となりました。本学会には、非常に多岐にわたる分野の研究者が集まります。そのため、他分野の方でも理解しやすくかつ学術的に魅力的なポスター作りを心がけました。実際に、ポスターを見て自分のテーマに興味を持ってくれた方が、発表を聞きに来てくださりました。その方とのディスカッションを通じて、発表の楽しさや難しさを実感しました。また一方で、自分とあまり馴染みのない分野における発表を聞き、自分の視野を広げることも出来ました。2日間のみの参加ではありましたが、非常に密な時間でした。今後の研究活動も、より一層力を入れて取り組みたいと考えております。
この度、本学会に参加するにあたり、佐藤製薬株式会社様にご支援頂きましたことを、厚く御礼申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程1年/加藤 嵩大)

日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

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日本薬学会第139年会にて、「抗てんかん薬によるスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死症(TEN)発症のリスク評価」の題で口頭発表を行いました。SJS/TENは、主に医薬品に起因して発症し、皮膚、粘膜の障害をきたす重篤副作用疾患です。SJS/TENの被疑薬としては抗てんかん薬の報告が多いですが、発生頻度の低さゆえ、薬剤ごとにリスクを推定した研究は本邦では行われておりませんでした。近年、希少な副作用のリスク推定に、大規模な医療情報データベース(DB)が利用されつつあります。しかしながら、SJS/TENは誤診されやすい疾患であるため、DB研究を実施する際に病名コードを用いてケースを特定すると、結果にバイアスが生じえます。そのため、本研究ではまず医学部皮膚科学教室と共同で、電子カルテデータからSJS/TENを妥当に特定するためのアルゴリズムを開発しました。その後、これを用いて分析疫学研究を実施し、各種抗てんかん薬の使用によるSJS/TEN発症の定量的なリスクを推定しました。
本学会では、新規の研究で使用を予定しているケース・クロスオーバーデザインを用いたDB研究の発表を聴講する機会に恵まれ、大変刺激になりました。今後も学会発表や論文を通じて、薬剤使用の適正化に貢献する情報を発信できるよう努める所存です。
最後になりますが、この度、学会参加に係る経費を補助いただきました佐藤製薬株式会社様に心より御礼申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程2年/深澤 俊貴)

第92回日本薬理学会年会(2019年3月14日~16日)(大阪府大阪市)

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私は大阪で行われました第92回日本薬理学会でポスター発表をさせていただきましたので報告させていただきます。
私は今回、「発達初期スロー運動神経を選択的に除去したマウスは進行性の筋萎縮と運動時振戦をもたらす」という題で発表させていただきました。内容としては、運動ニューロンサブタイプ特異的な細胞死をマウスに導入することでこのマウスは様々な症状を起こします。その中でも筋萎縮や筋線維タイプの変化に着目した発表をさせていただきました。
ポスター発表では、進んで研究内容を聞きに来てくださる方が多く、自分が行なっている研究の重要さを再確認するとともに、様々な意見をもらい新たな可能性を知ることができました。企業の方々に声をかけていただき、研究室内では体験できない自分が行なっている基礎研究の医療社会への応用を感じることができました。より詳細なデータが欲しいと言ってくださる方もおり、より研究意欲が増しました。
また参加させていただいたシンポジウムの内容はどれも素晴らしく、研究意欲の湧く良い刺激になるとともに、とても参考になりました。企業が行なっているシンポジウムでは、最先端の医薬品開発の情報を知る事ができ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
最後になりますが、このような素晴らしい学会に参加するにあたり支援をいただきました佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。これから学会での経験を活かし、研究に励みたいと思います。(薬学部薬科学科 4年/小山 天渓)

日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

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今回、幕張メッセ・ホテルニューオータニ幕張で開催された日本薬学会第139年会において、『名古屋市の学校における臨時休業情報に基づくインフルエンザ流行動向調査』という演題でポスターによる発表を行わせていただきました。インフルエンザに対する学校の臨時休業の効果を科学的に示しているデータは限られており、日本国内でも学校内のインフルエンザ流行と臨時休業の関連を調べた研究は存在するが、地域全体のインフルエンザ流行と学校の臨時休業の関連を調べた研究はありません。そこで本研究は、愛知県名古屋市を対象に2015年/2016年インフルエンザシーズンの週別インフルエンザ定点報告数と公立小学校・中学校における臨時休業実施数を区単位に集計し、関連を調べました。
本学会では専門分野を問わず多くの方々からフィードバックをいただき、有意義な討論を行うことができました。同時に自身のプレゼンテーション力不足を実感する場面も多くあり、今後精進していかなければならないと痛感しました。また、自分が行った研究以外にもインフルエンザ流行を調べた研究が多く、学会期間中は非常に充実した時間を過ごせました。
最後にはなりますが、佐藤製薬株式会社 Sato Pharmaceutical Research Encouragement Award に採択いただきありがとうございました。本学会への参加はかけがえのない経験となりました。
佐藤製薬株式会社様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。(薬学部薬科学科 4年/末宗 拓馬)

日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

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この度は佐藤製薬株式会社Research Encouragement Awardに採択していただきまして、心より感謝申し上げます。研究奨励資金は日本薬学会第139年会の参加費用に全額充当させていただきました。
私は自身の研究テーマである「地域在住高齢者におけるポリファーマシーと抗コリン作動薬及び鎮静作用薬が身体・認知・精神に与える影響の評価:The Kawasaki Wellbeing Project」のポスター発表の演者として学会に参加させて頂きました。
説明に多々苦労することがありましたが、自分の成果を他者に伝える非常に大切な機会となりました。質問者とのディスカッションでは自身の考えをより深めることができ、新たな気付きを得ることもできました。また、他の研究成果を聴講することで自身の研究分野である高齢者研究の現状理解も深まり、今後の研究につなげていきたいと強く思いました。今回の学会で吸収した知識を今後に活かしていけるよう、より精進したいと思います。
最後になりますが、佐藤製薬株式会社の皆様のご厚情この場をお借りして深い感謝と共に御礼を申し上げます。(薬学部薬学科 6年/田中 あさひ)

日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

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千葉県幕張メッセにおいて開催された、日本薬学会第139年会に参加し、「平成28年度診療報酬改定前後における湿布薬の使用実態調査」という演題で、ポスター発表させていただきました。診療報酬改定による湿布薬の処方制限の設定が、実際の湿布薬の処方動向にどのような影響を与えたかを調査し、その結果を発表いたしました。当日は多くの参加者の方にポスターを見ていただき、また、多くの質問をいただきました。薬局勤務の方から製薬企業の方、病院薬剤師の方、流通に携わっている方など、質問してくださった方の職種も様々でした。
実際に薬局や病院などの現場で活躍されている薬剤師の方ともお話をさせていただきましたが、現場においては改定の前後で大きな変化があったようには感じられない、とのことでした。本研究においては、全国展開している薬局チェーンのレセプトデータベースを用いて解析を行いましたが、現場において変化が感じられなくても、数字では結果が出ており、この研究をやってよかったと感じることができました。
処方制限がなされたにも関わらず、改定後にも上限の70枚を大きく超える処方が確認されている理由についての質問や、改定が処方動向に与えた影響に関する質問が、多かったように感じられました。
最後になりますが、この度は第3回 佐藤製薬株式会社 Research Encouragement Awardに採択いただいたこと、この場を借りて深く感謝申し上げます。(薬学部薬学科 6年/古畑 汐梨)

日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

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この度は第3回佐藤製薬株式会社Research Encouragement Awardに採択していただきまして、心より感謝申し上げます。研究奨励資金は日本薬学会第139年会の参加費用に充てさせていただきました。
私は「高齢者における潜在的不適切処方に関する医薬品使用実態調査」というテーマで、ポスター発表の演者として学会に参加いたしました。高齢者が心身ともに良好な状態を保ち、QOLを維持できるよう健康寿命を延長する必要がありますが、多剤併用や身体機能・認知力の衰えから服薬コンプライアンスの低下や薬剤に対する感受性の増大が問題となっています。その問題点に対し、処方適正化のために、大規模データベースを用いた高齢者における薬剤の使用実態調査を行いました。
学会では、本研究について様々な専門家の先生や学生から興味を持っていただき、多くの質問をいただき、議論を交わすことができました。その中で、自身だけでは気づくことができなかった視点からの考察や、データ研究の結果から今後の医療のより良い在り方について意見交換をする機会があり、大変勉強になりました。本学会を通じて学んだ知識や経られた経験を今後に生かしていけるよう精進していきたい所存です。
最後になりますが、この度、学会参加の機会を与えてくださった佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。(薬学部薬学科6年/易 蓉静)

第2回助成

第60回 American Society of Hematology Annual Meeting(ASH年次集会)(2018年11月30日~12月5日)(アメリカ合衆国、カルフォルニア州、サンディエゴ市)

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造血器腫瘍の中でも白血病やリンパ腫などでは、薬物治療による治療が可能となってきましたが、一方で、多発性骨髄腫(MM)は未だ根治困難な難治性疾患であります。近年、Lenalidomide(Len)などの新規治療薬の登場により、MMの予後は著しく改善しています。しかし、Lenの適応拡大に伴いLen抵抗性患者が増加し、治療の障壁となっています。その解決を目指して、私はLen耐性機構の解明と克服薬の開発についての研究を展開し、今回の発表に至りました。
まず、Len耐性MM細胞を3種樹立し、細胞株ごとにLen耐性機構が異なることを見出しました。具体的には、CRBNの発現減少やIKZF1の発現上昇が耐性の原因であることを発見しました。また、新規化合物TC11は、これらのLen耐性株に対しても細胞死を誘導したことから、Len耐性を克服する候補化合物として期待されます。
私の発表に対して、多くの研究者から質問・コメントをいただきました。例えば、「どうして耐性株ごとに耐性機構が違うのか?」といった想定外の質問や「TC11の臨床試験の際には薬物動態に注意が必要だ。」といった治験を意識したコメントもありました。ASHのような大きな国際学会への参加は、私が今後、企業の臨床開発職として働いていく上で極めて重要な経験であったと思います。
このような貴重な機会をお与えくださいました佐藤製薬株式会社様には、心よりお礼申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程2年/宇於崎 涼)

第1回助成

第17回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム 2018 (2018年8月31日~9月2日)(熊本県熊本市)

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熊本大学薬学部 大江キャンパスで行われた,2018年9月1日 (土),2日 (日) の2日間に渡る「 第17回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム 2018 」(日本薬学会生物系薬学部主催) に参加しましたので報告させて頂きます。
本フォーラムは2001年に設立された,10分間の口頭発表に対して,10分間もの質疑時間を有するユニークな学会です。若手研究者の育成に焦点を当てており,各セッションごとに座長とは別に多くのアドバイザーを配置することで,様々な分野で活躍する先生方の多視点からの批判や質問を促します。こうした仕掛けにより発表学生と聴衆の深い議論を加速させ,学生の質疑能力及び知識の向上,さらには研究の発展を図ります。今回,日本各地の生物系研究室から,助教からB4まで幅広い立場の若手研究者が発表に臨みました。また,学生の52演題に対し,それより多い69名もの先生方が学生の成長を望んで,評価を行って下さいました。
本フォーラムにおいて私は,初日の9月1日に口頭発表を行いました。10分間の著名な先生方との議論を通し,自分の研究の至らぬ点や強みを様々な角度からご指摘して頂きました。また,企業の研究者の方々もお見えになり,貴重な企業目線の意見を頂くことが出来ました。さらに,充実した時間を過ごすことができただけでなく,最優秀発表賞をいただくことができました。これまでの研究を認めていただけたことを嬉しく思うと同時に,今後の研究の発展に尽力していきたいと強く感じました。
このような貴重な経験が出来たのも研究奨励をして下さった佐藤製薬株式会社様のご協力があってこそでした。この場を借りて感謝申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程1年/飯野 雄大)

第33回JSSX/MDO国際合同学会 (2018年10月1日 ~5日)(石川県金沢市)

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私は、第33回JSSX/MDO国際合同学会にて、LC-MS/MSを用いた定量的標的プロテオミクスによる妊娠進行に伴うMDR1とBCRPの発現量変動解析についてポスター発表を行いました。聞きに来てくださった方の多くが、本研究のタンパク質の解析手法に興味を持ってくださり、サンプル調整方法やLC-MS/MSを用いたタンパク質解析法について実りある意見交換を行いました。
他の研究者で興味深かった発表演題は、金沢大学薬物代謝安全性学講座の中島美紀先生の「Significance of post-transcriptional regulation of drug-metabolizing enzymes: Perspective insight into future pharmacotherapy」です。ご講演では、中島先生のグループが発見されたnon-cording RNAによるCYPやUGTのタンパク質発現制御機構についてお話くださいました。RNAのAがIになるRNA editingやRNA adenosineがメチル化するRNA methylationによってアミノ酸シークエンスが変化し、タンパク質発現量が変化することは新しい知見であり、大変興味深かったです。
本学会では、他大学の大学院生が多く参加されており、学生主催のシンポジウムでオーガナイザーとして活躍されている姿やシンポジストとして堂々と発表されている姿を拝見し、とても刺激を受けました。知識不足のために理解が難しい演題も多くありましたが、興味があったことはさらに自分でも勉強をし、学んだことや頂いたご意見を研究活動に活かし、研究内容を向上させます。
最後になりましたが、このような機会を与えてくださった佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。 (大学院薬学研究科 博士課程4年/植田 有美)

第91回 日本生化学会(2018年9月23日~26日)(京都府京都市)

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この度は、第1回 佐藤製薬株式会社 Research Encouragement Awardに採択いただきまして、心より感謝申し上げます。
現在、私は、未分化大細胞リンパ腫の原因遺伝子として同定されたNPM-ALKの発がん機序について研究をしております。NPM-ALKは細胞質と核内に局在しているのですが、これまでの研究は、細胞質におけるNPM-ALKの機能を解析したものが主でした。私は現在までに、NPM-ALKは、活性依存的に核小体に局在することを見出しており、NPM-ALKの核小体への局在の分子機構および核小体でのNPM-ALKの機能について明らかにすることをめざしています。
今回は、NPM-ALKの核小体への局在には、核内タンパク質であるNPMが必要であることを明らかにしました。また、核小体画分を調製し、NPM-ALKの結合分子を同定することにより、核小体におけるNPM-ALKの機能を明らかにすることをめざしました。今回の第91回 日本生化学会では、本研究成果に関して、口頭発表およびポスター発表を行いました。
学会に参加することにより、多くの研究者の方々との意見交換ができ、核小体研究に関する知見や実験技術を学ぶことができました。今回賜りましたご支援により、今後さらに一層研究に打ち込んでいきたいと思います。 (大学院薬学研究科 後期博士課程2年/内原 脩貴)

第77回日本癌学会学術総会 (2018年9月27日~30日)(大阪府大阪市)

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今回第77回日本癌学会学術総会にて、"The Tumor Suppressor microRNA-34a Suppresses Organoids Derived from Human Cholangiocarcinoma."という表題でポスター発表を行い、肝内胆管がん患者由来のオルガノイドにおけるmicroRNA-34a (miR-34a) のがん抑制効果を報告しました。
近年増加傾向を示す胆管がんは難治性がんの代表であり、予後治療も極めて悪く、根治の難しいがんと言われています。私たちは肝内胆管がん患者由来オルガノイドを樹立し、長期培養することに成功しました。また以前の研究において、肝内胆管オルガノイド及び正常胆管オルガノイドにおけるDNAの網羅的解析を用いて、肝内胆管がんにおいてがん抑制遺伝子である miR-34aの発現が抑制されていることを明らかにしました。
さらにその要因がmiR-34aのCpGアイランドのメチル化異常であることも示しました。miR-34aをオルガノイドにおいて強制発現させると、miR-34aのターゲット遺伝子の発現低下及びオルガノイドの増殖抑制を引き起こしました。これらの結果よりmiR-34aは難治性がんにおいて重要なターゲット遺伝子となり得ることが示唆されました。さらに画期的な個別化医療の開発を目指すために miR-34aを内封した温度応答性ポリマーを作成し、37℃でオルガノイドに曝露したところ、 miR-34a のターゲット遺伝子の発現が低下し、このポリマーの有用性が示唆されました。
ポスター発表では①miR-34aには37℃という環境は悪影響を及ぼさないのか、②5-azaなどのDNAメチル化阻害剤との効果の差はどうなのか、という質問を受けました。これらの問いに対して私は、①miR-34aには影響は及ぼさず、きちんとがん抑制効果も出ているので大丈夫である、②そこは検討課題であり、今後確かめていきたいところである、と答えました。研究報告することで、新たな知識や視点を得ることができ、自身の研究を多角的に見ることができました。
この度は佐藤製薬株式会社様からの御支援を賜り、無事に学会発表を行うことができたこと、多くのことを学ぶことができたことを深謝致します。(大学院薬学研究科 修士課程2年/北原 綾)

第24回日本薬剤疫学会学術総会 (2018年10月13日~14日)(宮城県仙台市)

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この度は佐藤製薬株式会社Research Encouragement Awardに採用していただきまして、心より感謝申し上げます。研究奨励資金は2018年10月13日~14日の第24回日本薬剤疫学会学術総会の参加費用に全額充当させていただきました。
私は自身の研究テーマである「大規模病院情報データベースを用いた小児患者における抗悪性腫瘍薬の適応外使用に関する実態調査」のポスター発表の演者として学会に参加させて頂きました。自身の研究成果を他者に分かりやすく説明することに難しさを感じながらも、フィードバックを頂けることで研究の進展の大きな助けになると実感いたしました。また他の研究成果を聴講することで、自分が実施している研究以外にも「大規模病院情報データベース」の様々な活用方法の可能性を学べる機会になったと感じております。
そして自分が発表するだけでなく、2日間にわたり導入されたばかりの臨床試験法の現状や、最新の治験についてのシンポジウムを拝聴できる貴重な経験を得ることができました。製薬企業や大学の方々などバックグラウンドの異なる研究者との交流の場は刺激的であり、プレゼンテーションの仕方など学ぶことばかりでした。今回の学会で吸収した知識を今後に活かしていけるよう、より精進したいと思います。
最後になりますが、佐藤製薬株式会社の皆様のご厚情この場をお借りして深い感謝と共に御礼を申し上げます。(薬学部薬学科 6年/黒田 万由子)

2018 International Meeting on 22nd MDO and 33rd JSSX (2018年10月1日~5日)(石川県金沢市)

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石川県金沢市にて開催された2018 International Meeting on 22nd MDO and 33rd JSSXに参加し、Synthesis and biological evaluation of novel nevirapine analogs designed to avoid metabolic activationと題したポスター発表を行った。本研究は、代謝活性化 (metabolic activation) により毒性を示すと考えられている抗HIV薬ネビラピンに着目し、その構造を変化させることで代謝活性化を回避した安全性の高い医薬品の創出を目的としている。今回は、ネビラピン類縁体の合成と代謝活性化の評価を行い、これまで注目されていなかったメカニズムがネビラピンの代謝活性化に寄与しうることを発表した。ディスカッションの場では代謝活性化の評価方法やネビラピンの代謝活性化経路に関する質問が多くなされ、充実した議論を交わすことができた。
シンポジウムはいずれも素晴らしい内容であり、九州大の大村先生やConnecticut大のHalpert先生をはじめとするアカデミアの著名な先生方の講演を聴く機会にも恵まれた。中でも今回は、Pfizer社のObach氏など企業研究者の方々の講演が印象に残った。創薬の現場で感じ考えたこと、そこで求められる技術に触れることで、研究の大きな流れを把握できたと感じている。聴講する中で私の知らない研究や技術に出会うことも多かったため、もっと勉強しなければならないと襟を正す思いである。
最後になりましたが、佐藤製薬株式会社Sato Pharmaceutical Research Encouragement Awardにご採択いただき大変光栄に思います。本学会参加にご支援いただき、私にこのような貴重な機会を提供してくださいました、佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。 (大学院薬学研究科 後期博士課程1年/立石 泰寛)

第60回天然有機化合物討論会 (2018年9月25日~28日)(福岡県久留米市)

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天然有機化合物討論会にて、天然物合成に有益な、酵素法・化学法による位置選択的変換手法の開拓という演題でポスター発表した。内容は主に、二糖配糖体における部分加水分解をはじめとした、ポリフェノール配糖体の効率的な加水分解の新たな手法、分子内に複数のエステルやヒドロキシ基を有する化合物を基質とした、リパーゼ触媒による位置選択的脱アシル化やアシル化、アシルポリフェノールの塩基性条件下におけるアシル転移である。
これらの内容について大学の医・薬・理・工・農学部、製薬化学企業の研究者と討論した。本学会の参加者に、当研究室で開拓した反応の有用性を示し、有益な情報を提供した。一方、他の研究者との討論を通じて自身の発表内容への理解が深まり、改良点や今後の課題を明確にできた。また他の研究室の発表を聞き、今までにない新たな発想や知見を得ることができた。特に天然物の全合成研究における効率的な合成経路の設計や緻密な条件検討から学ぶことは多く、非常に得難い経験をすることができた。
本発表は天然有機化合物討論会の多くの発表の中でも、特に応用を視野に入れた発表であるため、この発表は学術的な貢献に加え、工業的な活用が見込める。そのため、応用的な分野である薬学分野の発展に大きく貢献するものと考えている。
本成果は佐藤製薬研究奨励資金により実現したものであり、ここに謝意を表する。(大学院薬学研究科 修士課程1年/橋本 理一)

第24回日本薬剤疫学会学術総会 (2018年10月13日~15日)(宮城県仙台市)

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2018年10月13日~14日に、東北大学星陵会館で開催された第24回日本薬剤疫学会学術総会に参加いたしました。総会のメインテーマは「薬剤疫学研究の新たな方法論」で、一般演題32題(口演13題、ポスター19題)、招待講演1題、シンポジウム6題が発表され、活発な討議が交わされました。
私は口演にて「電子カルテデータからスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死症(TEN)を特定するアルゴリズムの検討」を発表いたしました。SJS/TENは、医薬品等に起因して皮膚・粘膜の障害を呈する重篤かつ希少な副作用疾患です。近年、このような発生頻度の低い副作用の検出に、医療情報データベース(DB)を活用する試みがなされています。しかし、SJS/TENは誤診されやすい疾患でもあることから、医療情報DBを用いた疫学研究を実施する場合、その結果にバイアスが生じえます。現在、本邦において医療情報DBからSJS/TENを妥当に特定できるアルゴリズムを探索した研究はありません。そのため、本研究では慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と共同で、同アルゴリズムの開発に取り組みました。
大変光栄なことに、総会では本研究を専門家の先生方から高く評価していただき、奨励賞を頂戴することができました。今回の受賞を励みに、薬剤疫学の発展に資する成果を創出できるよう、一層研究活動に邁進する所存です。
最後になりますが、この度、学会参加に係る経費を補助いただきました佐藤製薬株式会社様に心より御礼申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程2年/深澤 俊貴)

第77回日本癌学会学術総会 (2018年9月27日~30日)(大阪府大阪市)

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私は、2018年9月30日(土)に日本癌学会学術総会にて、「胆管がん及び膵臓がんオルガノイドにおけるエピジェネティック治療のもつ新たな抗腫瘍メカニズムの検討」の題で、ポスター発表を行いました。
今回、初めて学会という場で発表する機会を頂くことができ、自分の研究を幅広い分野の研究者の方々に知っていただくことができました。また、それだけではなく、研究者の方々から客観的なご意見を頂戴することで、今後はノックダウン等による経路依存性の確認をとる必要性や、より詳細なエピゲノム状態を確認する必要性が明らかになり、今後の研究の指針となりました。さらに、研究を発表するだけでなく、その他の研究者の方々の発表を見聞きすることができました。学会に参加することで、多くの幅広い知識を身に着けることができ、今後に活かしたいと思いました。
また、今回参加させて頂いた日本癌学術総会は、国際化への取り組みの一環として、発表資料の全英語化を実施しております。ポスターを英語で作ることの難しさや、研究で用いる独特の英語の表現等を学ぶ良い機会となりました。
日本癌学会学術総会に参加させていただくに際しましては、佐藤製薬株式会社様より研究奨励資金を頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。学会参加の経験を活かして、より一層研究に励もうと思います。(大学院薬学研究科 修士課程1年/山口 智子)

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