Keio University Faculty of Pharmacy 慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科

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研究Research

活動報告

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第1回助成

第17回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム 2018 (2018年8月31日~9月2日)(熊本県熊本市)

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熊本大学薬学部 大江キャンパスで行われた,平成30年9月1日 (土),2日 (日) の2日間に渡る「 第17回次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム 2018 」(日本薬学会生物系薬学部主催) に参加しましたので報告させて頂きます。本フォーラムは2001年に設立された,10分間の口頭発表に対して,10分間もの質疑時間を有するユニークな学会です。若手研究者の育成に焦点を当てており,各セッションごとに座長とは別に多くのアドバイザーを配置することで,様々な分野で活躍する先生方の多視点からの批判や質問を促します。こうした仕掛けにより発表学生と聴衆の深い議論を加速させ,学生の質疑能力及び知識の向上,さらには研究の発展を図ります。今回,日本各地の生物系研究室から,助教からB4まで幅広い立場の若手研究者が発表に臨みました。また,学生の52演題に対し,それより多い69名もの先生方が学生の成長を望んで,評価を行って下さいました。
本フォーラムにおいて私は,初日の9月1日に口頭発表を行いました。10分間の著名な先生方との議論を通し,自分の研究の至らぬ点や強みを様々な角度からご指摘して頂きました。また,企業の研究者の方々もお見えになり,貴重な企業目線の意見を頂くことが出来ました。さらに,充実した時間を過ごすことができただけでなく,最優秀発表賞をいただくことができました。これまでの研究を認めていただけたことを嬉しく思うと同時に,今後の研究の発展に尽力していきたいと強く感じました。
このような貴重な経験が出来たのも研究奨励をして下さった佐藤製薬株式会社様のご協力があってこそでした。この場を借りて感謝申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程1年/飯野 雄大)

第33回JSSX/MDO国際合同学会 (2018年10月1日 ~5日)(石川県金沢市)

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私は、第33回JSSX/MDO国際合同学会にて、LC-MS/MSを用いた定量的標的プロテオミクスによる妊娠進行に伴うMDR1とBCRPの発現量変動解析についてポスター発表を行いました。聞きに来てくださった方の多くが、本研究のタンパク質の解析手法に興味を持ってくださり、サンプル調整方法やLC-MS/MSを用いたタンパク質解析法について実りある意見交換を行いました。
他の研究者で興味深かった発表演題は、金沢大学薬物代謝安全性学講座の中島美紀先生の「Significance of post-transcriptional regulation of drug-metabolizing enzymes: Perspective insight into future pharmacotherapy」です。ご講演では、中島先生のグループが発見されたnon-cording RNAによるCYPやUGTのタンパク質発現制御機構についてお話くださいました。RNAのAがIになるRNA editingやRNA adenosineがメチル化するRNA methylationによってアミノ酸シークエンスが変化し、タンパク質発現量が変化することは新しい知見であり、大変興味深かったです。
本学会では、他大学の大学院生が多く参加されており、学生主催のシンポジウムでオーガナイザーとして活躍されている姿やシンポジストとして堂々と発表されている姿を拝見し、とても刺激を受けました。知識不足のために理解が難しい演題も多くありましたが、興味があったことはさらに自分でも勉強をし、学んだことや頂いたご意見を研究活動に活かし、研究内容を向上させます。
最後になりましたが、このような機会を与えてくださった佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。 (大学院薬学研究科 博士課程4年/植田 有美)

第91回 日本生化学会(2018年9月23日~26日)(京都府京都市)

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この度は、第1回 佐藤製薬株式会社 Research Encouragement Awardに採択いただきまして、心より感謝申し上げます。現在、私は、未分化大細胞リンパ腫の原因遺伝子として同定されたNPM-ALKの発がん機序について研究をしております。NPM-ALKは細胞質と核内に局在しているのですが、これまでの研究は、細胞質におけるNPM-ALKの機能を解析したものが主でした。私は現在までに、NPM-ALKは、活性依存的に核小体に局在することを見出しており、NPM-ALKの核小体への局在の分子機構および核小体でのNPM-ALKの機能について明らかにすることをめざしています。今回は、NPM-ALKの核小体への局在には、核内タンパク質であるNPMが必要であることを明らかにしました。また、核小体画分を調製し、NPM-ALKの結合分子を同定することにより、核小体におけるNPM-ALKの機能を明らかにすることをめざしました。今回の第91回 日本生化学会では、本研究成果に関して、口頭発表およびポスター発表を行いました。
学会に参加することにより、多くの研究者の方々との意見交換ができ、核小体研究に関する知見や実験技術を学ぶことができました。今回賜りましたご支援により、今後さらに一層研究に打ち込んでいきたいと思います。 (大学院薬学研究科 後期博士課程2年/内原 脩貴)

第77回日本癌学会学術総会 (2018年9月27日~30日)(大阪府大阪市)

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今回第77回日本癌学会学術総会にて、"The Tumor Suppressor microRNA-34a Suppresses Organoids Derived from Human Cholangiocarcinoma."という表題でポスター発表を行い、肝内胆管がん患者由来のオルガノイドにおけるmicroRNA-34a (miR-34a) のがん抑制効果を報告しました。近年増加傾向を示す胆管がんは難治性がんの代表であり、予後治療も極めて悪く、根治の難しいがんと言われています。私たちは肝内胆管がん患者由来オルガノイドを樹立し、長期培養することに成功しました。また以前の研究において、肝内胆管オルガノイド及び正常胆管オルガノイドにおけるDNAの網羅的解析を用いて、肝内胆管がんにおいてがん抑制遺伝子である miR-34aの発現が抑制されていることを明らかにしました。さらにその要因がmiR-34aのCpGアイランドのメチル化異常であることも示しました。miR-34aをオルガノイドにおいて強制発現させると、miR-34aのターゲット遺伝子の発現低下及びオルガノイドの増殖抑制を引き起こしました。これらの結果よりmiR-34aは難治性がんにおいて重要なターゲット遺伝子となり得ることが示唆されました。さらに画期的な個別化医療の開発を目指すために miR-34aを内封した温度応答性ポリマーを作成し、37℃でオルガノイドに曝露したところ、 miR-34a のターゲット遺伝子の発現が低下し、このポリマーの有用性が示唆されました。
ポスター発表では①miR-34aには37℃という環境は悪影響を及ぼさないのか、②5-azaなどのDNAメチル化阻害剤との効果の差はどうなのか、という質問を受けました。これらの問いに対して私は、①miR-34aには影響は及ぼさず、きちんとがん抑制効果も出ているので大丈夫である、②そこは検討課題であり、今後確かめていきたいところである、と答えました。研究報告することで、新たな知識や視点を得ることができ、自身の研究を多角的に見ることができました。この度は佐藤製薬株式会社様からの御支援を賜り、無事に学会発表を行うことができたこと、多くのことを学ぶことができたことを深謝致します。(大学院薬学研究科 修士課程2年/北原 綾)

第24回日本薬剤疫学会学術総会 (2018年10月13日~14日)(宮城県仙台市)

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この度は佐藤製薬株式会社Research Encouragement Awardに採用していただきまして、心より感謝申し上げます。研究奨励資金は2018年10月13日~14日の第24回日本薬剤疫学会学術総会の参加費用に全額充当させていただきました。
私は自身の研究テーマである「大規模病院情報データベースを用いた小児患者における抗悪性腫瘍薬の適応外使用に関する実態調査」のポスター発表の演者として学会に参加させて頂きました。自身の研究成果を他者に分かりやすく説明することに難しさを感じながらも、フィードバックを頂けることで研究の進展の大きな助けになると実感いたしました。また他の研究成果を聴講することで、自分が実施している研究以外にも「大規模病院情報データベース」の様々な活用方法の可能性を学べる機会になったと感じております。そして自分が発表するだけでなく、2日間にわたり導入されたばかりの臨床試験法の現状や、最新の治験についてのシンポジウムを拝聴できる貴重な経験を得ることができました。製薬企業や大学の方々などバックグラウンドの異なる研究者との交流の場は刺激的であり、プレゼンテーションの仕方など学ぶことばかりでした。今回の学会で吸収した知識を今後に活かしていけるよう、より精進したいと思います。
最後になりますが、佐藤製薬株式会社の皆様のご厚情この場をお借りして深い感謝と共に御礼を申し上げます。(薬学部薬学科 6年/黒田 万由子)

2018 International Meeting on 22nd MDO and 33rd JSSX (2018年10月1日~5日)(石川県金沢市)

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石川県金沢市にて開催された2018 International Meeting on 22nd MDO and 33rd JSSXに参加し、Synthesis and biological evaluation of novel nevirapine analogs designed to avoid metabolic activationと題したポスター発表を行った。本研究は、代謝活性化 (metabolic activation) により毒性を示すと考えられている抗HIV薬ネビラピンに着目し、その構造を変化させることで代謝活性化を回避した安全性の高い医薬品の創出を目的としている。今回は、ネビラピン類縁体の合成と代謝活性化の評価を行い、これまで注目されていなかったメカニズムがネビラピンの代謝活性化に寄与しうることを発表した。ディスカッションの場では代謝活性化の評価方法やネビラピンの代謝活性化経路に関する質問が多くなされ、充実した議論を交わすことができた。
シンポジウムはいずれも素晴らしい内容であり、九州大の大村先生やConnecticut大のHalpert先生をはじめとするアカデミアの著名な先生方の講演を聴く機会にも恵まれた。中でも今回は、Pfizer社のObach氏など企業研究者の方々の講演が印象に残った。創薬の現場で感じ考えたこと、そこで求められる技術に触れることで、研究の大きな流れを把握できたと感じている。聴講する中で私の知らない研究や技術に出会うことも多かったため、もっと勉強しなければならないと襟を正す思いである。
最後になりましたが、佐藤製薬株式会社Sato Pharmaceutical Research Encouragement Awardにご採択いただき大変光栄に思います。本学会参加にご支援いただき、私にこのような貴重な機会を提供してくださいました、佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。 (大学院薬学研究科 後期博士課程1年/立石 泰寛)

第60回天然有機化合物討論会 (2018年9月25日~28日)(福岡県久留米市)

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天然有機化合物討論会にて、天然物合成に有益な、酵素法・化学法による位置選択的変換手法の開拓という演題でポスター発表した。内容は主に、二糖配糖体における部分加水分解をはじめとした、ポリフェノール配糖体の効率的な加水分解の新たな手法、分子内に複数のエステルやヒドロキシ基を有する化合物を基質とした、リパーゼ触媒による位置選択的脱アシル化やアシル化、アシルポリフェノールの塩基性条件下におけるアシル転移である。これらの内容について大学の医・薬・理・工・農学部、製薬化学企業の研究者と討論した。本学会の参加者に、当研究室で開拓した反応の有用性を示し、有益な情報を提供した。一方、他の研究者との討論を通じて自身の発表内容への理解が深まり、改良点や今後の課題を明確にできた。また他の研究室の発表を聞き、今までにない新たな発想や知見を得ることができた。特に天然物の全合成研究における効率的な合成経路の設計や緻密な条件検討から学ぶことは多く、非常に得難い経験をすることができた。本発表は天然有機化合物討論会の多くの発表の中でも、特に応用を視野に入れた発表であるため、この発表は学術的な貢献に加え、工業的な活用が見込める。そのため、応用的な分野である薬学分野の発展に大きく貢献するものと考えている。本成果は佐藤製薬研究奨励資金により実現したものであり、ここに謝意を表する。(大学院薬学研究科 修士課程1年/橋本 理一)

第24回日本薬剤疫学会学術総会 (2018年10月13日~15日)(宮城県仙台市)

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2018年10月13日~14日に、東北大学星陵会館で開催された第24回日本薬剤疫学会学術総会に参加いたしました。総会のメインテーマは「薬剤疫学研究の新たな方法論」で、一般演題32題(口演13題、ポスター19題)、招待講演1題、シンポジウム6題が発表され、活発な討議が交わされました。
私は口演にて「電子カルテデータからスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死症(TEN)を特定するアルゴリズムの検討」を発表いたしました。SJS/TENは、医薬品等に起因して皮膚・粘膜の障害を呈する重篤かつ希少な副作用疾患です。近年、このような発生頻度の低い副作用の検出に、医療情報データベース(DB)を活用する試みがなされています。しかし、SJS/TENは誤診されやすい疾患でもあることから、医療情報DBを用いた疫学研究を実施する場合、その結果にバイアスが生じえます。現在、本邦において医療情報DBからSJS/TENを妥当に特定できるアルゴリズムを探索した研究はありません。そのため、本研究では慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と共同で、同アルゴリズムの開発に取り組みました。
大変光栄なことに、総会では本研究を専門家の先生方から高く評価していただき、奨励賞を頂戴することができました。今回の受賞を励みに、薬剤疫学の発展に資する成果を創出できるよう、一層研究活動に邁進する所存です。最後になりますが、この度、学会参加に係る経費を補助いただきました佐藤製薬株式会社様に心より御礼申し上げます。(大学院薬学研究科 修士課程2年/深澤 俊貴)

第77回日本癌学会学術総会 (2018年9月27日~30日)(大阪府大阪市)

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私は、2018年9月30日(土)に日本癌学会学術総会にて、「胆管がん及び膵臓がんオルガノイドにおけるエピジェネティック治療のもつ新たな抗腫瘍メカニズムの検討」の題で、ポスター発表を行いました。今回、初めて学会という場で発表する機会を頂くことができ、自分の研究を幅広い分野の研究者の方々に知っていただくことができました。また、それだけではなく、研究者の方々から客観的なご意見を頂戴することで、今後はノックダウン等による経路依存性の確認をとる必要性や、より詳細なエピゲノム状態を確認する必要性が明らかになり、今後の研究の指針となりました。さらに、研究を発表するだけでなく、その他の研究者の方々の発表を見聞きすることができました。学会に参加することで、多くの幅広い知識を身に着けることができ、今後に活かしたいと思いました。また、今回参加させて頂いた日本癌学術総会は、国際化への取り組みの一環として、発表資料の全英語化を実施しております。ポスターを英語で作ることの難しさや、研究で用いる独特の英語の表現等を学ぶ良い機会となりました。日本癌学会学術総会に参加させていただくに際しましては、佐藤製薬株式会社様より研究奨励資金を頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。学会参加の経験を活かして、より一層研究に励もうと思います。(大学院薬学研究科 修士課程1年/山口 智子)

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