ü 近位尿細管上皮細胞に対するメチルマロン酸取り込み機構の解析(中田 柚貴子) 4 薬剤学講座 196 薬剤学講座データサイエンス演習 [通年](分担:野口) R言語のプログラミング技術を習得し、統計処理や機械学習の基本的手法を学ぶことを目的とし、演習を行った。 データサイエンス特論 [通年](科目責任者:登美) 本科目は、東京医科歯科大学を代表機関とする「データ関連人材育成プログラム」事業、『医療・創薬 データサイエンスコンソーシアム』(http://md-dsc.com/)に基づいて開講されている。医療・創薬・ヘルスケア分野でのビッグデータ解析や人工知能(AI: artificial intelligence)を活用した創薬の方法論について学び、データサイエンティストとしての基盤知識を修得することを目的としている。 薬剤学演習 [春/秋学期] (科目責任者:登美、分担:西村・野口、菅沼) 医療従事者・創薬研究者として英文論文を日常的に読み、その内容を正しく解釈する能力を身につけることを目的とし、血液胎盤関門の機能と妊婦薬物治療、薬物トランスポーター、生理学的薬物速度論モデルを用いた解析を扱った国際誌を中心に、最新の英語文献を抄読して討論を行なった。 薬剤学課題研究 [春/秋学期] (科目責任者:登美、分担:西村・野口) 薬剤学講座では薬物の体内組織分布を規定する「関門」に着目し、胎児への薬物移行を制御する胎盤関門の研究を中心に展開している。関門における物質輸送機構は支配組織における薬物の作用・副作用を直接的に規定するため、研究を通じて得られる知見は薬の有効性や安全性を判断する上で大切な情報となる。また、発生の初期段階から他とは異なる分化過程を経て成立する胎盤は、独自性に富み、研究対象として大変魅力的である。各大学院生は、個別のプロジェクトの責任者として、仮説を設定して、その証明を行うための研究計画を立案して実験を行い、その結果を文献情報とともに評価し、洞察するプロセスを繰り返す。このプロセスの中で、論理的な判断力を身につけ、自律的な問題解決能力を磨いてきた。また、ディスカッションを密に実施する中で、自らの考えを根拠に基づいて明確に説明 できるプレゼンテーション能力を確立することを目指した。研究成果は、国内外で開催される学会で発表するとともに、英文学術論文での発表を行った。修士論文表題および博士論文表題はそれぞれ以下の通りである。 修士論文 ü 視床網様核が司る雄性交尾行動の成立への影響 (稲森俊之介) ü 血液脳関門LAT1を介したbaclofen輸送 (伊藤 悠人) ü アンジオテンシンII受容体拮抗薬のラット胎盤透過におけるOatpの関与(織井 啓介) ü マウス胎盤に発現するプロスタグランジンE2受容体の同定とホルモン産生に及ぼす影響(髙橋 駿太) 博士論文 ü 神経障害性疼痛治療薬の血液脊髄関門透過機構とその薬効発現に与える影響(明石知也)
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