慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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国内学会発表 改善計画 研究業績 対面授業が再開され、人間関係に不安を感じる学生が少なくなった一方で、その変化に乗り切れず苦しんでいる学生も見受けられる。困難を抱えた学生に対してはクラス担任やアドバイザーが連携しながら対応をしているが、ここ数年は1年次から深刻な症状の学生も増えてきたように感じる。2023年度から全学的に障害学生を支援する体制を整えられ、障害学生からの合理的配慮申請を受け付ける部署が開設される。クラス担任やアドバイザーでは対応することが難しい学生に対しては、合理的配慮申請の案内ができるよう、今まで以上に学生たちの様子をきめ細かく見守っていかなければならない。 授業に関しては、英語において引き続き改善をしていく必要がある。授業の内容や形式を学生の能力に見合ったものにするには、能力の高い非常勤講師を選ぶ必要もあるが、芝共立キャンパスでの英語の時間割は特殊なため、スケジュールの合う非常勤講師を探すことが非常に困難であり、優秀な非常勤講師を雇用できない主な要因となっている。時間割の改善ができない中でこの問題を解決するため、業績や年代にこだわらず、年間を通して探す必要がある。また授業の内容がより有意義で、適切で、やりがいのあるものに統一されるよう、英語教育の指針を作成するなど、改善のための具体策を検討していきたい。 著書・訳書 1. Iātrós & Scientia (Bilateral Words & Worlds–Conveying Healing Knowledge Through Science) Hippocrates, Foster J. Patrick, Keio Text Publishing.. (Annually revised textbook.) (2023/02). 1. 佐藤里奈, 井上賀絵, 横田惠理子, 漆原尚巳, 石川さと子, 倫理・コミュニケーションに係るルーブリック評価表を用いた薬学生の自己評価 -学年横断的な解析-, 第7回日本薬学教育学会大会 (東京), (2022/08). 基礎教育講座 3 基礎教育講座 211

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