Ⅰ.教育について 12 薬学教育研究センター 224 薬学教育研究センター室や実験器具倉庫の整備等を進めた。2022年度は感染対策に注力しながら従前とほぼ同じ対面実習を実施した。 Ⅱ.研究について 本センターにおける教育研究に関して学会発表を行ったほか、各教員の研究テーマに関しても、学内外との共同研究を含めて推進し、主に学会において研究成果を公開した。第7回日本薬学教育学会では、6年生および5年生が発表した2演題が優秀発表賞を受賞した(研究業績-国内学会発表No.7および8)。 改善計画 また、国家試験対策に関しては、早めの学習開始を促すための学生への声かけを支援するとともに、薬学演習の学習到達度試験実施により、各学生の学習の進捗状況について早期に把握し、卒業研究と並行した学習支援を実施する。また、本学の特徴である、学生主体の学習をバックアップするための方策をさらに検討する。特に、学生委員会が積極的に活動するために、学生委員の負担減少を図りつつ支援を継続するとともに、6年生に対して早めの学習の重要性と情報提供に努める。 倫理・コミュニケーション系科目については、段階を踏んで自己の考えを深めていけるような授業の構築に取り組み、その評価方法についても検討する。 学部実習については、実習委員会における活動も併せて、実習内容の相互関係および評価方法などについて検討する。 Ⅱ.研究について 薬学教育研究センターとして、教育の方法や教材開発、評価に関する研究を継続、発展させる。日本薬学教育学会での優秀発表賞を受賞することはこれまでもあったことから、配属学生のモチベーション維持にも努める必要がある。また、教育研究を効果的に進めるためには、本学部の学生の入学時基礎学力や在学中の学力の変化などについても、個人情報保護に留意しつつ収集する必要があり、その方策を検討する。また、倫理・コミュニケーション系ルーブリック評価の妥当性評価に関する研究については、その成果を論文として取り纏める予定である。 研究業績 招待講演(国内) 1. 石川さと子. 薬学部における多職種連携教育の現状について. 特別シンポジウム「多職種連携教育の潮流とそのインパクト―今後の展望と可能性-」. 第54回日本医学教育学会大会 高崎 (2022/8) 2. 石川さと子. コロナ禍における薬学部での遠隔授業への対応と学生の反応. 私立情報教育協会 2022年度分野連携アクティブ・ラーニング対話集会(栄養・医療系分野G) 東京 (2023/1, オンライン開催) CBT対策に関しては、学生が主体的に学習するためにも、録画配信形式を主として復習を促すカリキュラムをさらに進める。また、学生対策委員会による活動の支援を継続し、国家試験を見据えた学修行動に繋げる。
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