慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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年4~5月に実施した。病院は、本学と契約を行っている53施設(Ⅱ期、Ⅲ期、Ⅳ期合わせてのべ92施設)に学生を割り振り、薬局については、希望するエリアを学生の住所および路線情報とともに病院・薬局実務実習調整機構(関東地区調整機構)に提出し、調整機構での抽選により実習薬局142施設(Ⅰ期およびⅡ期、Ⅲ期合わせてのべ151施設数)が決定された。全実習施設の施設概要を入手し、認定実務実習指導薬剤師の有無、改訂コアカリキュラムの到達目標の実施などを確認した。 薬学科1年次生が入学間もない時期に開講される科目であるが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、病院見学は2021年度に続いて中止した。例年実施していた内容を一部変更して、以下の内容の講義・実習・演習を行った。なお、医療薬学・社会連携センター教員の他に、薬学教育研究センターおよびその他の講座教員数人の協力を得て実施した。 講義: 薬剤師の職能と病院薬剤師の役割(中村)、薬局薬剤師の役割と生涯学習の重要性(山 浦)、特別講義 「人と適合する福祉機器のデザイン: 思いを言葉に、言葉を形に」(外部講 師)、特別講義 障がい者に寄り添うために: 「より良い共生社会を考えるヒント:コミュニケーション、ユニバーサルデザイン」(外部講師) 実習: 調剤体験実習(散剤・計数)に絞り、感染対策のため例年の半数の学生ずつ実習室に入 室させ、学生間の距離を取り、時間を短縮して実習を行った。実習室への集合時間をずら して設定し、前・後半の入れ替え制で運用した。 車イス体験は例年と同様の形で実施した。高齢者・片マヒ疑似体験は、密にならないよう例 年よりも体育館のスペースを広く使い、片マヒ体験は通常通り行い、高齢者体験ではゴー グルと手袋を装着した体験項目のみ実施した。 救急救命の基本(BLS実習)は取り止め。BLS実習は関連動画のオンデマンド配信により 視聴させた。 演習: コミュニケーション演習(患者の心理に配慮した対応) 33))「「2023年年度度実実務務実実習習説説明明会会・・2022年年度度実実務務実実習習報報告告会会」」ににつついいてて 指導薬剤師対象の2023年度実務実習説明会・面談会は、仮想空間オフィスシステムoViceを利用して開催した。また実務実習の説明動画及び説明資料については、実務実習・指導管理システムを通じた動画配信及び印刷体の郵送を行った。2022年度実務実習報告会もoViceを利用し、各施設でのポスター報告を実施した。 44))2023年年 慶慶應應義義塾塾大大学学薬薬学学部部白白衣衣式式ににつついいてて 2023年1月30日(月)に大講堂にて、2023年度実務実習に臨む4年次生全員及び講座主任の出席により対面で実施した。2022年白衣式は、臨床研修に向けた白衣式の意義の重要性に鑑み、十分に感染対策に配慮した座席配置、時間短縮したスケジュール等の工夫により実施することができた。医学部長による「餞の言葉」は事前収録したビデオメッセージの形をとり、看護医療学部長の「餞の言葉」ならびに薬剤部長及び附属薬局長は対面にて学生たちに向けて訓示した。また壇上にて全学生への白衣授与ならびに代表学生による「誓いの言葉」の宣誓を行った。保証人に対しては期間を設けてオンデマンド配信を行った。 2023年度実務実習に向けて、指導薬剤師を対象に従来対面で行っていた実務実習説明会・面談会を、2023年1月29日に仮想空間オフィスシステムoViceを用いて開催し、コロナ禍の指導薬剤師の負担軽減を図った。 22))早早期期体体験験学学習習((薬薬学学科科)) 2 医療薬学・社会連携センター 228 医療薬学・社会連携センター

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