慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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科目責任者:中村 /講義担当:中村、鈴木、河添、横山、地引 中村1コマ、鈴木2コマ、河添1コマ、横山1コマ、地引1コマを担当し、2022年度は基本的に対面で8コマを実施し、1コマのみオンデマンド配信で実施した。 事前学習1(講義)および事前学習3(講義)いずれも事前学習(実習)および5年次実務実習の準備教育として、病院薬剤師や薬局薬剤師の業務について調剤、製剤、服薬指導などに必要な基本的知識、技能、態度を修得できるよう講義を行った。 実務実習事前学習(実習)(薬学科) [秋学期(8単位・薬学科:必修)] 実習担当(中村、鈴木、河添、地引、横山) 実務実習事前学習(実習)(薬学科) [通年(8単位・薬学科:必修)] 実習担当(中村、鈴木、河添、地引、横山) など、実習の質を維持するための工夫を行った。薬局調剤業務の全体の流れを理解し、処方箋受付から調剤(計数調剤・計量調剤)、監査、服薬指導までの薬局内業務の流れを総合的に学ぶ「総合実習」も同様に、実習の質を維持しながら1回の学生人数を減らした2部制としてコンパクトにするなどの工夫を行い実施した。OSCE直前の総合実習では調剤及び疑義照会の実習項目の全てを担当した。今後も感染対策を十分に行い、学生の修得度などを反映しながら実務実習のための効果的な学習プログラムを策定していく。 医療薬学部門担当の各実習の実習書については、学生が理解しやすいように、さらに実務実習においても参照できるように、写真を多用した見やすく分かりやすい内容とした。本実習書の2022年度版学部4年 2 医療薬学・社会連携センター 医療薬学部門 232 医療薬学・社会連携センター 医療薬学部門2022年度はコロナ禍であり、実習1回当たりの人数制限を設けて、アクリル板の設置、エタノール消毒の徹底など三密回避を行いながら、対面で実施した。実務実習事前学習(実習)は、3年次10月から4年次11月までのほぼ1年間をかけて継続的に実施される。2022年度、3年次生は、10月~12月まで36日間、22項目140コマ、学生1人当たりでは22日間44コマを実施した。改訂モデル・コアカリキュラム(改訂コアカリ)において事前学習で修得すべき項目のうち、この時期では基本となるDI、調剤、無菌調製(手洗い/マスク)、TDMなどを実施し、そのうち調剤(処方箋の監査、疑義照会、計数調剤、水剤調剤、散剤調剤、軟膏の調製およびこれらの調剤薬監査)の指導を医療薬学部門の教員が担当した。 2022年度もコロナウイルス感染対策のため2020年度、2021年度と同様に実習1回当たりの人数制限を設けて、アクリル板の設置、エタノール消毒の徹底など三密回避を行いながら対面での実習を実施した。4年次4~6月および11~12月の期間で合計52日間、33項目302コマ、学生1人当たりでは33日間66コマの実習が実施された。実習内容には改訂コアカリの実習項目およびそれ以外の応用的な項目が含まれる。このうち「服薬指導③(附属薬局での服薬指導)」、「服薬指導④(アドバンスト服薬指導)」、「総合実習」など多くの実習項目で医療薬学部門の教員が指導を担当した。2012年度から開始し、医療薬学部門配属6年次生による企画・立案・実施の「学生主体で行う実践的な服薬指導実習(服薬指導④:アドバンスト服薬指導)」では、2020年度より「脂質異常症患者への継続的な服薬指導」をテーマとしている。2021年度と同様、コロナ禍の対応として模擬患者を外部委託せず講座6年次生および教員がファシリテーターを兼ねて模擬患者を担当し、一部に動画を使用して時間短縮する

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