研究概要 海外協定校(米国:アイオワ大学、ノースカロライナ大学チャペルヒル校、ワシントン大学、フロリダ大学およびタイ王国:コンケン大学)のうち、2名がノースカロライナ大学で4週間(9月12日~10月7日)、2名がアイオワ大学で5週間(9月5日~10月7日)の研修を実施した。12月6日に国内アドバンスト実習生3名と合同で「アドバンスト実習報告会2022」を実施した。 医療人としての倫理 [春学期(0.5単位・薬学科:選択)] 科目責任者:鈴木 /担当:中村 2020年度より開講した6年次選択科目であり、らせん型カリキュラムにおける倫理教育の最終段階に位置する科目である。薬剤師(科目責任者)、プロフェッショナリズム専門家(医師)、医師(MD教員)、看護師(看護医療学部教員)による講義及び一部参加型の方略にて、実務実習におけるプロフェッショナリズムにかかわる振り返り、事例検討などを開講以来初めて対面で実施した。 学部3、4、5、6年 薬学生のための体験学習プログラムF [通年(0.5単位・薬学科:自由)] 担当(中村、鈴木、河添、地引、横山) 2022年度は、開始前の体温測定・体調チェック、アルコールによる手指消毒、マスク着用によるコロナ感染対策を講じた上で実施された。 大学院(薬学研究科)博士課程1、2年 臨床薬学特論 [春学期(1単位)] 科目責任者:中村 /担当:鈴木、河添、横山 本科目は2年に1回の開講であり、2022年度は開講されなかった。 現代医薬品)の併用」および(3)「医療薬学教育の洗練化」を三本柱とした研究課題を新たに設定し、卒研生の研究指導にも携わっている。 (1)薬薬剤剤抵抵抗抗性性のの発発現現機機構構解解明明とと個個別別化化薬薬物物治治療療法法のの構構築築、、薬薬物物治治療療ののエエビビデデンンスス創創出出 がん化学療法治療反応性や抗がん剤の分子メカニズムに関する分子薬理学的手法を用いた研究、薬物動態学的手法を用いた至適投与法の確立、医療機関との共同臨床研究など、ウェット研究とドライ研究の様々な研究手法を駆使し、薬物治療の個別最適化と耐性克服、薬物治療エビデンスの創出に取り組んだ。研究テーマは、主にがん治療とがん治療以外の領域に大別される。 がん治療領域で具体的には、細胞分子生物学的手法により、がん化学療法治療反応性に対する血中胆汁酸の影響とそのメカニズムに関する研究を継続中である。2019年度から行動薬理学的手法により、がん化学療法誘発性悪心・嘔吐に有効な抗精神病薬ドラッグ・リポジショニング研究を継続中である。創薬研究センターとの共同研究として、腸内細菌叢と腫瘍免疫応答の関連性を開始した。医療機関と医療薬学・社会連携センター 医療薬学部門 5 医療薬学・社会連携センター 医療薬学部門 235 2013年度から医療薬学センターは、大学院薬学研究科博士課程での研究指導講座としても位置付けられ、実臨床における様々な問題解決に向けて、(1)「個別化薬物治療」、(2)「東西医薬(和漢薬と
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