慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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老年薬学 [春学期前半(1単位・必修)] (山浦・科目責任者) 実務実習事前学習1 [秋学期前半(2単位・必修)] (小林・分担) 卒業後、医療に参画できるようになるために、薬局実務実習・病院実務実習に先立ち、大学内で調剤 地域における薬局と薬剤師 [秋学期後半(1単位・必修)] (山浦・科目責任者、小林、岩田、中村・分担) 2 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 244 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門学部4年 医薬品や薬剤師の置かれている状況を社会との関連の中で把握できるように、多くの関連資料を駆使し、常に最新の情報を伝えることに努めた。医療経済の講義は新たに外部講師を招聘し、事例に基づいた実践的な講義を行った。 また2022年度より、これまで4年生春学期の「実務実習事前学習」の中で行っていた調剤報酬の演習を、この「社会保障制度と医療」の中で実施することとした。調剤報酬に関する講義の直後に演習を組み込むことで、効果的・効率的な学習となるよう工夫した。 および製剤、服薬指導などの薬剤師職務に必要な基本的知識、技能、態度を修得できることを目指している。本科目では、服薬支援および薬局製剤を担当した。 社会において薬剤師が果たすべき責任、義務などを正しく理解できるように、薬局業務およびそれらを活用するための基本的な知識を習得することを目標とした。地域薬局の業務とそのあり方を理解するために、薬局の役割や業務内容、医薬分業の意義、OTC薬医薬品とサプリメント・保健機能食品、学校薬剤師、災害時医療、口腔ケアなどに関する内容を設定した。2022年度より新たに、災害時医療について海外の災害活動経験も豊富な病院薬剤師を講師として招聘し、臨場感のある講義を行った。また口腔ケアについては大学病院で研究と歯科診療に従事している歯科医師を講師として招聘し、口腔の基礎知識に加えて口腔領域において薬剤師に期待される役割について理解することを目指した。 実務実習事前学習(実習) [秋学期後半(8単位・必修)] (山浦、小林、岩田、中村・分担) 薬局および病院での実務実習に先立ち、大学内でDI、調剤および製剤などの薬剤師業務に必要な基本的知識、技能、態度を修得するため実習を行っている。このうち、服薬支援の実習の企画、運営および調剤の実習を担当した。服薬支援については感染対策に留意し、簡易懸濁法を中心に実施することとし、実習室で各班の距離を十分にとるように工夫した。 実務実習事前学習5 [春学期前半(1単位・必修)] (山浦・科目責任者、小林、岩田、中村・分担) 「地域における薬局と薬剤師」(3年)での学習内容をベースに、在宅医療やセルフメディケーション、地域保健、災害時医療における薬剤師の役割について、より実践的な内容を講義した。また「実務実習事前学習(実習)」(4年)の在宅医療やOTC薬の選択、セルフメディケーションにもつながる内容とした。さらに最終回には、一連の講義から学んだことをもとに、附属薬局の薬剤師の協力の下、在宅医療などの地域におけるチーム医療に参画した際に薬局薬剤師はどの様な対応をすべきかについて対面にてグループディスカッションを行った。 在宅医療や高齢者医療に関するポリファーマシー対策や薬物動態の特徴など薬剤師業務において必

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