慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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アドバンストファーマシー [春学期後半(1単位・選択)] (山浦・科目責任者、小林、岩田、中村・分担) 要な知識を学内教員の講義、また臨床現場で活躍する現役の訪問薬剤師、訪問医師、訪問歯科医師、訪問看護師の日々の臨床経験に基づく講義、さらに港区委員による認知症サポーター養成に係る養成講習会を通じて、塾生が在宅チーム医療における多職種の視点、薬剤師に期待される役割や業務の在り方を理解することを目標とした。 薬事関係法規2 [春学期前半(1単位・必修)] (山浦、岩田・分担) 医薬品販売業及び医療機器販売業に係る法規範について解説した。また、保険医療機関及び保険医療養担当規則ならびに保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則について講義した。 実務実習直前の学生を対象とする寄附講座(日本メディカルシステム株式会社)である。健康長寿社会の実現に重要ながん医療、緩和ケア、認知症対策、栄養管理、薬局経営について各専門家の医師・薬剤師による講義を行った。また、保険薬局実店舗にてオンライン服薬指導の取り組みを実際に体験したり、健康状態の各種測定サービスを体験的に学習した上でグループディスカッションを行い、将来にわたり国民に必要とされる薬局の在り方について考える感性を養うことを目標とした。 実務実習事前学習(実習) [通年(8単位・必修)] (山浦、小林、岩田、中村・分担) 3年秋学期に引き続き、薬剤師業務に必要な基本的知識、技能、態度を修得するために、大学内で注射調剤や服薬指導、症例検討などの実習を行った。このうち、在宅医療、調剤報酬、OTC薬、セルフメディケーション、医療における倫理①②を主として担当した他、服薬指導の実習にも関与した。在宅医療は、服薬カレンダーを用いて患者宅での薬の管理を再現してロールプレイを行い、薬剤師役の学生が患者からの情報収集スキルを習得できるようにした。セルフメディケーション実習は実務実習を終えた学部6年生が模擬症例の検討や模擬来局者役として実習に関わり、現場の臨場感がこれから実務実習を行う4年生に伝わるように工夫した。また、ロールプレイ形式の在宅医療、OTC薬、セルフメディケーションおよびグループによる討議中心の医療における倫理①②は感染対策に留意しながら実施した。 学部4・5年 実務実習 [4・5年通年(20単位・必修)] (山浦、小林、岩田、中村・分担) 実務実習開始前に担当の薬局および病院を事前訪問し、実習内容・スケジュールの確認・調整、評価方法や連携ツールの説明等を行った。実務実習期間中は、実務実習指導・管理システムを用いて実習の進捗状況を常に把握し、学生のケアおよび指導を行った。また、一部でコロナ禍による実習内容の制限が残る中、円滑で効果的な実務実習となるように指導薬剤師との連携を図った。また実習後半には担当施設を訪問して指導薬剤師および学生と面談を行い、一部の施設では実習報告会に参加した。なお、実習施設への訪問は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて現地訪問が難しい場合は、電話やwebによる訪問を行った。 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 3 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 245

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