4年生の実務実習事前学習(実習)の調剤報酬は、2022年4月の調剤報酬改定に合わせて内容を更新して実施した。本調剤報酬の実習は2022年度で終了とし、同年度秋からは3年生秋学期の「社会保障制度と医療」の中で演習科目として新たに実施した。当該科目の「調剤報酬」に関する講義の直後に演習を組み込むことで、効果的・効率的な学習とすることができた。 4年生の実務実習事前学習(実習)のセルフメディケーション実習については、学修者である4年生と来局者役として参加した6年生を対象にプレ、ポストアンケートを実施し、その学修効果を検証した。さらに効果的な実習の実施を目指し検討を重ねることとする。 4年生のアドバンストファーマシーについては、施設見学・演習において、オンライン服薬指導のセ Ⅰ.教育について 加者の受付を担当する学生SAの選出を行っている。今年度もweb形式を中心に開講した。認定薬剤師に関る申請書類については、例年通り、認定基準との適合性の基礎判定作業を担当した。 2.健康づくり教室 「健康づくり教室」は健康サポート薬局である本学薬学部附属薬局が地域住民の健康サポート事業の一環として実施している。当社会薬学部門では、健康づくり教室の地域住民参加者の募集、参加者出欠の管理、体育研究所講師スケジュール調整、当日の健康チェック測定機器の準備および測定機器整備を担当している。2022年度は6月~1月の全7回開催し、感染対策に留意しながら実施した。 3.港区「いちょう学級」へのボランティア派遣 「いちょう学級」は、知的障がいを持つ人を対象とした港区主催の支援活動であり、自由科目「知的障がい者との交流から学ぶ」を通じて、学生ボランティアを派遣している。2022年度は5月~3月に開催され、感染対策に留意した上で学生を派遣した。 自己点検・評価 令和4年度改訂版コアカリに対応するため、「地域における薬局と薬剤師」に口腔ケアに関する講義を新たに追加した。 「地域住民の健康サポート体験学習」と「知的障がい者との交流から学ぶ」については、今年度は感染対策を徹底して、昨年度以上に平常時レベルで開講することが出来た。 ッションを見学ではなく演習とし、実際に学生にオンラインでの指導の経験をさせた。 Ⅱ.研究について 今年度も薬剤師が関わる未解決の課題について研究を進めることができ、日本薬学会第143年会では2名が学生優秀発表賞を受賞した。今年度は、看護医療学部・小池智子准教授との共同研究(VALUEプロジェクト)で、ワクチン接種に関連した課題について薬局薬剤師を対象にアンケート調査を実施した。昨年度より開始した医学部総合診療科との連携研究では、口腔乾燥誘発薬に着目して、電子カルテデータを使用して処方実態を明らかにすることができた。薬剤師による口腔ケアに関する継続テーマでは、新たにオーラルフレイルに注目し、附属薬局来局者を対象にオーラルフレイルの実態および意識・行動の変容を検証することができた。厚生労働科学研究である医薬品販売情報提供ガイドラインに関する継続研究では、前年度結果をさらに深堀りする調査を行った。また、今年度はこれまでの研究成果について英文論文1報、邦文論文2報にまとめることができた。 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 7 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 249
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