慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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研究業績 原著論文(英文) 1. Hiroki Iwata, Keisuke Nakamura, Noriko Kobayashi, Kazuko Fujimoto, Naoko Hayashi, Katsunori Yamaura: Most dentists approve of oral health check-ups for local residents at community pharmacies and desire collaboration with community pharmacists, Drug Discoveries & Therapeutics 16 (6)309 -312, 2022 改善計画 原著論文(邦文) 1. 田口和明, 榎木裕紀, 堀里子, 山浦克典, 松元一明: 人口動態統計に基づいたセルフメディ 8 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門 250 医療薬学・社会連携センター 社会薬学部門教育に関して、2年生の心理学概論は、それぞれの講義の中に薬学生にとって興味深く、役に立つ情報を取り入れることを目指す。特に死生学については患者、家族の心身の状態や多様な価値観に注目できるようなビデオ教材を模索しグループワークにつなげる工夫をしたが、より効果的に学ぶために段階的に考えることができるような課題を設定することとする。効果は、授業アンケートを通じて検証する。 において薬局薬剤師が褥瘡治療に参画し、患者・家族に対する外用薬の実技指導が求められる。実技指導のスキルを習得するためには、褥瘡患者に対する外用薬実技指導を実習形式により学ぶことが不可欠と思われる。そこで次年度は、4年生の実務実習事前学習(実習)の「調剤報酬」を3年次科目の「社会保障制度と医療」の演習として実施し、これと入れ替えに、新たに褥瘡シミュレータを用いた褥瘡患者の外用薬実技指導に関する実習を実施する。 研究に関して、薬剤師を取り巻く環境・制度や薬剤師に求められるニーズは今後もさらに変化していくことが予想される。今後もより広い視野でそのニーズを捉え、解決すべき課題に取り組み、講座学生とともに質の高い研究を目指す。今年度も社会薬学部門の学生が複数人、学会で優秀発表賞を受賞することができ、次年度も継続受賞を目標とする。また、次年度も研究成果を着実に英文学術論文として発表していく。 2. 大場法隆, 香取諒太,藤本和子,小林典子,岩田紘樹,山浦克典: 薬剤師によるアンチ・ドーピング活動推進のためのスポーツサプリメントに関する学習の課題と対策. 医療薬学, 3. 吉村悠平, 林 直子,今津嘉宏,森田清子,鶴田奈津子,岩田紘樹,小林典子,藤本和子,川本嘉子,山浦克典: 診療所が保有する患者情報の共有による薬局における効果的な服薬フォケーション税制に関する実態調査と課題抽出. 医療薬学, 48(7):276-283, 2022 48(9):405-418, 2022 ローアップ法確立のための探索研究. 医療薬学, 48(10):443-453, 2022 2022年度診療報酬改定では入院患者への褥瘡対策における薬剤師の役割が明確化され、薬剤師が褥瘡対策チームに参加する必要性が高まった。また、急速に高齢社会化が進行する我が国では、在宅医療

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