外レギュラトリーサイエンス特別研修、Thai Pharmacy Experience、医療系三学部合同・ラオス・プライマリヘルスケア保健医療チーム活動プロジェクト)に参加した卒業生、及び当該年度海外アドバンスト実習生より体験記および写真を収集し、一部協定校の指導薬剤師からのコメントもあわせてウェブサイトで公開した。 11.自己点検・評価 新型コロナ感染症の世界的拡大により、2020年度はオンラインで実施可能な講義科目を除くすべての国際プログラムの臨地実施を中止、2021年度はコロナワクチン職域接種(2021年6月)と学生達のコロナワクチン接種が実現したことにより6年生2名がアイオワ大学にて3週間(通常の5週間より短縮)の海外アドバンスト実習を実施し臨地研修が再開された。2022年度は4名がノースカロライナ大学(2名)及びアイオワ大学(2名)にてそれぞれ4週間、5週間の研修を行った。これに加え、2019年以来3年ぶりにノースカロライナ大学及びアイオワ大学よりそれぞれ2名(計4名)の留学生を受け入れるなど、海外プログラムの再開の幅を拡大した。これらの実施に際しては、徹底した感染対策・予防行動を実施した。本学派遣生に対しては2021年度に引き続いて研修期間中の体調管理(朝晩2回の体温測定、体調チェックと記録)を徹底させ、記録をBoxシステムで共有することにより科目責任者が健康状態を適宜確認しながら研修を行った。その他、2021年度同様Training Journalも実施させ、学生達の状況や研修内容の把握に勤めた。受入れ留学生については、まず研修施設である医療機関それぞれが定める感染対策・行動指針を厳守することを第一に研修スケジュールを組んだ。そのルールは研修当該期間のみならず、研修開始日から研修終了日までのすべての期間に渡って全施設の感染対策・行動指針を網羅し遵守できるよう管理した。さらにそのルールは留学生のラボワークを受け入れる学部の各講座にも周知し、ルールの遵守徹底を依頼した。海外プログラムの実施による感染拡大、関連スタッフ・学生や研修自体が感染源にならないよう最大限の注意を払い、2022年度海外プログラムを実施した。その結果、本学派遣生、受入れ留学生、さらには研修を行った多くの医療機関において、これら海外プログラムの実施に起因する感染等は発生せず、無事に研修を終えることができた。コロナ禍での海外派遣プログラムの実施としては最大限の準備を行い実現できたものと考える。 2020年度にオンライン講義に切り替えた事前準備科目5年次「Introduction to Overseas Clinical Rotation」、および6年次「Case Study Practice」は2021年度同様、2022年度もオンラインで実施した。オンライン講義3年目となり、準備から実施まではある程度スムーズに行うことができた。科目担当教員(鈴木、中村、河添)が分担してすべてのオンライン講義に同席し、オンラインシステムのトラブル対応の他、学生達の慣れないオンライン講義の導入やサポートを行った。 ラオス・プライマリヘルスケア保健医療チーム活動プロジェクト、アドバンストレギュラトリーサイエンス海外演習/海外レギュラトリーサイエンス特別研修、Thai Pharmacy Experienceはいずれも中止となったが、その他の国際交流関連プログラム、イベント等のうち、留学フェアは対面にて開催され、1名の国際交流委員により相談日に対応した。 協定校、海外大学・施設等との間の訪問等による交流も実地では実施されなかった。その中で、派遣学生の人数バランスなど、交換留学システムの成立が難しいとの問題が挙げられていた協定校1校(Texas Tech University HSC School of Pharmacy)との協定更新を辞退し、協定校は5校となった。これらのうち米国4校はいずれも高ランクUS Pharmacy Schoolであり、コンケン大学(タイ王国)は先進的な臨床教育を実施している大学である。これらの大学は本学学生が研修を実施するに十分な協国際交流センター 5 国際交流センター 259
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