3.自己点検・評価 4.改善計画 本委員会は,薬学部および薬学研究科における奨学事業の円滑かつ効果的な実施を目的としている。そのために,在籍する学生を対象とした学内外の奨学事業全般について審議・決定する役割を担っている。具体的には,独自の①「薬学部奨学基金」運営方針および予算・決算,②事業計画(薬学部・薬学研究科独自奨学金の課程別配分,給付額および給付人数の策定等),③その他奨学事業に関わる重要事項がある。 上記に関わる議案を薬学部・薬学研究科の運営を念頭に本委員会で協議し,その決定事項に基づき薬学奨学委員会において募集・選考が行われる。奨学金が創設される場合には,新たな奨学金の運営が公正かつ明確になるよう運用申し合わせの協議・作成等行う。最近の例としては,学内の「慶應義塾大学大学院研究のすゝめ奨学金」,および「一般社団法人慶應義塾大学KP会(KP三田会)」からの寄付による「KP三田会星野尚美記念薬学部奨学金」が挙げられる。 2022年度は引き続き,これまでの「一般社団法人慶應義塾大学KP会(KP三田会)」および卒業生からの「薬学部奨学基金」への寄付による予算額増見込みから大学院・学部への適正な配分,さらに国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム」の採択による博士後期課程学生支援プロジェクトの支援との関りを踏まえた博士課程学生支援の検討を行った。 また毎年の「慶應義塾大学大学院研究のすゝめ奨学金」,「慶應義塾大学大学院若手研究者研究奨励奨学金」,「慶應義塾大学大学院奨学金」の奨学金について,薬学部・薬学研究科独自奨学金と併せて,博士課程・後期博士課程学生への状況の変化に対応した奨学金給付対象および給付額等の策定を行った。 以上により2022年度は,新型コロナウイルス感染症等の影響を受けた社会生活においても,学部生は勉学に精励することができる環境,大学院生においては研究に専念し高度な専門性を身につける基盤を,経済面から支援した。各課程の奨学金の給付について,良好に実施できているものと考える。 薬学部奨学基金への寄付金の組入れにより薬学部・薬学研究科独自の奨学金は充実度合いを増し,特に博士課程学生においては国の支援も加わって引き続き潤沢であると考えられる。今後も各種支援やその他の学内外奨学金とのバランスを見つつ,薬学部および薬学研究科の各課程におけるよりよい奨学事業を検討していく。 以上 2 薬学奨学金運営委員会 294 薬学奨学金運営委員会
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