慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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3.自己点検・評価 4.改善計画 全塾における芝共立キャンパスの申請等について懇談。 本委員会は,薬学奨学金運営委員会によって決定された事業計画に基づき,芝共立キャンパスに在籍する学生(2年生以上の学部生および大学院生)を対象とした学内外の奨学事業全般について募集および選考を行う役割を担っている。 このことを踏まえて,芝共立キャンパスに所属する全学生を対象に事務局から,2020年度からの塾生向けWebサイト(「塾生サイト」)を通した学生向け案内を軸に,大学独自の奨学金,日本学生支援機構および民間団体・地方公共団体等の各種奨学金について案内および募集情報等の周知を行った。また薬学系学生を対象としたものについてはkeio.jpポータルからも案内を行った。学内行事のひとつである「保証人・アドバイザー懇談会」においては,動画配信のかたちで保証人に対して委員長から芝共立キャンパスにおける奨学金の概要等説明を行った。 本学の奨学制度の特徴は大学独自奨学金の全てが給付型奨学金であることであり,優秀学生を対象とする育英型,家計急変,気候変動等による大規模自然災害被災学生などの対象別奨学金があり,さらに薬学部・薬学研究科独自の奨学金も設置されるなど選択の幅は広く,家計状況の芳しくない意欲ある学生にとって経済支援制度は全般的に充実していると考えられる。それらのうち,本委員会では,薬学部が候補者を推薦する大学独自の奨学金として「慶應義塾大学給費奨学金」,採用を決定する薬学部・薬学研究科独自の「KP三田会星野尚美記念薬学部奨学金」,「慶應義塾大学薬学部奨学基金(学部・修士課程)」および「慶應義塾大学総合医学教育奨励基金」,薬学研究科が候補者を推薦する「慶應義塾大学大学院奨学金(私費外国人留学生)」,「慶應義塾大学大学院 研究のすゝめ奨学金」, 「小泉信三記念大学院特別奨学金」について選考を行った。この選考においては,2020年度に本委員会で作成した選考フローを年度ごとに検討したものを基に行っている。 また課題作文や研究実績報告書の採点,各種奨学金書類選考通過者および民間団体の学内選考にお いては,委員により19奨学金延べ28名に対して面接を対面で実施し,学生の学習・研究への意欲や人物の評価を行った。 年度最後の第3回開催の委員会では,2022年度の選考状況から選考フローについて意見交換し,採用枠の学年配分ほか協議内容を反映させた選考フローを刷新,次年度へ向けて選考の基盤を整えた。 今後も本委員会の主な役割である選考においては,奨学金を必要とする学生へ,限られた資金の中での採用における機会均等の観点と,奨学金の給付を人材への投資ととらえた経済支援として選考を行っていく。そのためのひとつとして,年度ごとの変化,状況や問題点を検討し,引き続き委員会の役割を果たしていく。 (2)その他 以上 2 薬学奨学委員会 296 薬学奨学委員会

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