慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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(1)在庫管理システムの不具合について (2)RI排水設備の不具合について (3)動物真空凍結乾燥装置の不具合について (4)有機廃液燃焼装置の修繕について (1)本年度の定期的な活動項目概要 ・「使用計画書」の承認(20件) ・継続・新規「従事者」の承認(74名) ・教育訓練(53名)、再教育(104名)の実施 ・従事者の個人被ばく線量測定と報告(全員検出限界以下) ・「RI管理状況報告書」「国際規制物資管理報告書」の原子力規制委員会への提出 ・RIの受入、保管、廃棄の実施 (2022年度期末在庫)について示す。 種類 受入等 数量 払出等 数量 期末 在庫 [報告承認事項] 薬学部放射線安全委員会は、法令に基づき薬学部における放射性同位元素(RI)の使用等を規制し放射線障害の発生を防止するための必要な事項について企画審議を行っている。原子力規制委員会に届け出る「放射線障害予防規程」にも安全管理組織として、記載する義務があり、利用者の安全を確保し、RIの有効な利用を支えている。 委員会の構成員は、使用研究室の「放射線業務従事者」(RI・放射線の取扱い等で管理区域に立ち入る者、以下「従事者」)であるため、利用者との連絡も良好である。また、法的業務に対しては放射線取扱主任者のみが関わることが多いが、全ての知識と経験を共有する場にもなっている。 近年の原子力規制委員会は、全国のRI施設に対し、施設の維持や老朽化対策の必要性について、強く注意喚起を行っている。そのため、施設点検の結果に基づく不具合箇所の補修、共通機器の更新について順次対応している。今年度は、排水配管(管理区域内)の水漏れを補修した。また、2000年に設置された日立-アロカ製RI取扱管理システム・入退室管理システムを更新し、富士電機製の同システムを導入した。これに伴い、RI実験施設への入退室は義塾の教職員証および学生証を利用する仕様へと変更した。共通機器に関しては、微量高速遠心機(トミー、SRX-201)を更新し、himac製CF18Rを導入した。更に、「放射線測定の信頼性確保」の改正により来年10月に放射線障害予防規定が改定されるのに先立って、利用者の安全確保のため、ハンドフットクロスモニタの校正点検を実施した。 以下に、本年度の活動について記載する。 本年度のRI受入等と減衰や使用を含む払出等の結果、さらに年度末における非密封RIの保管状況3.自己点検・評価 2 放射線安全委員会 320 放射線安全委員会 C-14 26.27 MBq 30.28 MBq 66.94 MBq H-3 148.0 MBq 261.17 MBq 636.22 MBq Cr-51 74.0 MBq 72.96 MBq 1.04 MBq

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