慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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原著論文(英文) 1. Xu, L.; Yu, Z.; Uekusa, Y.; Kawaguchi, S.; Kikuchi, H.; Daitoku, K.; Minagawa, M.; Motomura, S.; Furukawa, K.; Oshima, Y.; Seya, K., Imaizumi, T. Elucidation of the inhibitory effect of (+)-hopeaphenol on polyinosinic-polycytidylic acid-induced innate immunity activation in human cerebral microvascular endothelial cells. J. Pharmacol. Sci. 2022, 149, 147–157. 研究業績 国内招待講演 1. 菊地晴久 天然資源探索と多様性指向型合成の複合による構造多様化合物群創製法の開発.日本2. Castillo, U. G.; Komatsu, A.; Martínez, M. L.; Menjívar, J.; Núñez, M. J.; Uekusa, Y.; Narukawa, Y.; Kiuchi, F.; Nakajima-Shimada, J. Anti-trypanosome screening of Salvadoran flora. J. Nat. Med. 2022, 76, 259–267. 3. Kiuchi, F.; Uekusa, Y.; Narukawa, Y. Oxidation of methylophiopogonanone A on the surface of TLC plate. J. Nat. Med. 2022, 76, 504–508. 行われることとなるが,そのような状況下においても,今年度で完成した生薬学・天然物化学領域の講義内容についてはできる限り維持していきたい. 天然医薬資源学講座の2022年度の構成員は、教員3名、薬学科6年生6名、薬学科5年生6名、薬学科4年生6名、薬科学科4年生6名、薬科学科3年生3名の計30名であった.今年度より西村壮央助教が新たに教員として加わり,研究概要に示したテーマのような天然物化学研究を行っていく体制が整ったといえる.今年度の研究活動は,昨年度より継続して行っている装置・機器類の再セットアップや研究室内の設備の見直しなどを行いながら,新たな研究テーマの構築が中心となったため,対外的な研究成果はやや少なくなってしまったが,それでも5件の学会発表,3報の原著論文発表を行うことができた. 改善計画 講座主任である菊地が昨年度着任し,また今年度より西村助教が着任し,教育・研究ともに大きく方向性が変化してきている.講義に関しては,化学的観点を中心に薬学領域全般を理解できるように心がけながら,植物から抗生物質までにわたる天然物化学を体系的に学べるような内容に改正し,今年度でほぼ完成した形となった.今後,より理解しやすく,より高度な内容を加えながら講義内容をブラッシュアップしていきたい.講座での活動に関しては,今年度は,装置・機器類の再セットアップ,研究室内の設備改良を行いながら,天然物化学・天然物創薬に関する新たな研究テーマを立ち上げることが中心となり,対外的な成果発表がやや少なくなってしまった.今年度の活動を基盤として,来年以降大きな成果へとつなげていく所存である.なお,浦和共立キャンパスにおいて,今年度末に大型振盪機の設置が認められた.来年度以降はこれらを活用した微生物培養を積極的に行い,画期的な研究活動につなげていく予定である.これらのことにより,植物から微生物に至る全ての生物資源を活用し,創薬につなげることのできる有用な天然化合物の創出を行っていきたい. 生薬学会第68年会 松山(オンライン),(2022/9/10). 天然医薬資源学講座 5 天然医薬資源学講座 41

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