慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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1. Yonezu Y, Tanabe S, Misawa H, Muramatsu R. Lysophosphatidic acid stimulates pericyte migration via 研究業績 り組む姿勢が弱いと考えられる。また、学生と教員との意思疎通に問題が見られるケースもある。この点では、最近の学生の性質・気質に合わせた新たな教授法およびコミュニケーション方法を模索しているが、いまだに十分とは言えない。また、薬学科と薬科学科のそれぞれの学生の研究指導では、両学科の学生に要求される資質を考慮して指導体制を模索しているところであるが、この点は更に工夫が必要であると感じている。配属学生数に比べ研究スペースや担当教員数などが不足していることは明らかであるが、医学部を含む外部研究機関との連携を一層深めるなどの方策を模索しているが、講座単位での対応には限界がある。学部全体としての対応策の検討が望まれる。外研先での学生の評価は概ね良好である。共同研究の成果も論文や学会で発表に結びついている。 薬理学講座は、従来からの研究を着実に発展させるとともに、新たな研究課題に積極的に挑戦して、独創的な成果を世界に発信する志の高い集団を目指している。 改改善善計計画画 薬理学の講義は、新たな薬の作用機序等を講義に盛り込む必要があるため、常に扱うべき内容が増加している。これを規定の講義コマ数で扱うことには困難があるため、現在よりも自己学習やオンライン教育に重きを置き、これを対面講義により補完・確認する教授方法・学習方法に移行する必要があると考えている。このため、コロナ禍で培ったオンライン授業のノウハウも積極的に今後の教育に活かしたいと考えている。 原著論文(英文) LPA receptor 1. Biochem Biophys Res Commun 618: 61-66 (2022/08) そそのの他他 総総説説 1. 三澤日出巳. 【BBBー単なる障壁ではない】 疾患における変化 ALSの動物モデルにおけるアクアポリン4の局在化異常. Clinical Neuroscience (中外医学社) Vol.40 No.12, pp1586-1589 (2022/12) 学学会会発発表表 国内学会発表 1. 安達一貴, 廣瀬美嘉子, 麻野珠都, 宮田康太, 千田有希乃, 山中宏二, 三澤日出巳. 中枢免疫細胞である血管周囲マクロファージのALS病態進行への関与. 第147回日本薬理学会関東部会 東京 演題番号 D-12, 2023/03/21 2. 米津好乃, 田辺章悟, 三澤日出巳, 村松里衣子. 血中 apolipoprotein B-100による脊髄損傷後の瘢痕形成促進作用. 第96回日本薬理学会年会 横浜市 演題番号 3-B-SS13-6, 2022/12/02 3. 大島基希, 青木拓門, 青野らん, 森﨑祐太, 山中宏二, 三澤日出巳. 筋萎縮性側索硬化症モデルマウスにおける免疫チェックポイント分子LAG-3の発現と局在. 第96回日本薬理学会年会, 横浜市, 演題番号1-B-P-070, 2022/11/30 薬理学講座 5 薬理学講座 63

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