慶應義塾大学薬学部 教育・研究年報2022
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機能生理学2 [春学期(1単位・薬学科/薬科学科 必修)] 有田,前川 ホメオスタシスの維持機構を個体レベルで理解するために,生体各器官のダイナミックな生理機構に関する基本的知識を習得させるようにした。有田はオータコイド,血液・造血器系,消化器系,内分泌系について,前川は呼吸器系,腎機能について担当した。 生化学2 [秋学期(1単位・薬学科/薬科学科とも必修)] 有田,前川 多くの細胞から成り立っている生物が正常に機能するためには,様々な生体内分子が機能調節を行っている。これらの生理機能の発現および調節機構を分子レベルで理解するための基本知識を習得させるようにした。有田は代表的な生理活性物質の種類や役割,それによる細胞間のコミュニケーション様式,前川は細胞骨格、細胞接着、細胞内膜輸送、細胞分裂に関わる分子やその役割について担当した。分子レベル、細胞レベルでの機能破綻がどのようにして病態形成に繋がるかに関して、癌を代表例として解説した。 代謝生化学 [春学期(1単位・薬学科/薬科学科 必修)] 有田,前川 炭水化物(糖),脂質(脂肪酸,コレステロール),タンパク質(アミノ酸)など,生体内分子の代謝様式について知り,その恒常性がどのように維持されており,その破綻がどのような疾患へと結びつくかについて,分子レベルで理解させるようにした。有田は脂質・糖の代謝生化学,および全身のエネルギー代謝調節について,前川はアミノ酸および核酸代謝について担当した。 学部3年 バイオ医薬品とゲノム情報 [秋学期(1単位・薬学科 必修/薬科学科 選択)] 有田 組換え体医薬品に関する基本的知識を修得させるようにした。有田は遺伝子組換え技術の基礎についての講義を担当した。 大学院 大学院特別講義B [通年(1単位・修士課程 必修)] 有田 学内,学外の研究者による講義を行い,研究に対する広い視野とマインドを得ることを目標とした。系統的な講義の枠を離れ,最先端の魅力的な研究に接することで研究者としての柔軟性と応用性を養うようにした。オンサイト講義と Zoom 配信のハイブリッド形式にて講義を行った。 研究臨床体験プログラム [通年(1単位・修士課程 必修)] 有田 医学・薬学合同サマースクールおよび医学研究科ラボツアーを通じて創薬に向けた医学の最新知識を学習するとともに,臨床の現場を体験することで高度専門医療について学ぶ機会を得るようにした。 2 代謝生理化学講座 66 代謝生理化学講座

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