医療・薬剤師倫理 [秋学期前半(1単位・9コマ必修)] 服部 豊(1コマ) 生命・医療に係わる倫理観を身につけることを目的に、患者団体を含めた外部講師も招きながら講義および小グループ討論を行った。本講座からは、サリドマイドによる薬害を取り上げ、その歴史から近年造血器腫瘍の治療薬として復活の経緯や安全性確保のための方策について自らの経験を踏まえて概説した。本年度は、新型コロナ禍により、オンデマンド配信による講義として行った。 病態生化学 [春学期(8コマ 選択必修)] 服部 豊(2コマ、ユニット責任者)、市川大樹(1コマ) 当選択講義では、1,2年生で学んだ生化学や代謝に関する基礎知識をもとに、各種疾患や老化の際にはどのような変化が表れるのかについて、外部講師も招いて授業が行われた。病態生理学講座では、基礎科目の講義で学んだ内容を臨床の現場で実践できるように、講義や症例検討を盛り込んでオムニバス形式の授業を行った。すなわち、患者の体内で起こっている生化学的異常を読み取り、病態の把握と治療方針が決定できるように演習を行った。具体的には、酸塩基平衡、糖鎖異常と筋疾患、高カルシウム血症、溶血性貧血などを扱った。本年度は、新型コロナ禍により、web配信による講義として行った。 実務実習事前学習(実習) 症例検討②,③ [春学期前半(8回、24コマ必修)] 服部 豊(12コマ)、松下麻衣子(12コマ) 院内製剤・薬局製剤 [秋学期(4回、12コマ必修)],医療における倫理 [秋学期(4回、12コマ必修)] 市川大樹(24コマ) 総合演習 コミュニケーション [秋学期後半(4回、12コマ必修)] 松下麻衣子(9コマ) 来年度の病院・薬局実習を想定して、症例検討②③では、PBLスタイルを導入し、各分野から1症例を学生に提示して、教科書のほかWeb検索も利用して、SOAP方式すなわち①Subjective、②Objective、③Assessment、④Planを作成させ、症例の検討を行った。患者を目前にして自分自身で情報を収集し薬物治療を計画できるようになるためのトレーニングができた。 院内製剤・薬局製剤では、院内製剤と薬局製剤の違いについて説明をし, そのあと代表的な院内製剤と薬局製剤の調製という学習を行った. 医療における倫理では、患者・患者家族の視点に立ち医療の担い手としてふさわしい態度をとれるようになるため、少人数で倫理に関するグループワークをし、そのあと発表および討論を行った. フィジカルアセスメントと画像検査 [春学期後半(1単位・8コマ選択)] 服部 豊(1コマ、ユニット責任者) フィジカルアセスメントのうち、とくに画像検査に主眼を置き、外部から専門医も招いて講義を行った。画像検査学は、薬学部生には学ぶ機会の少ない分野でありながら、実臨床において欠かすことのできない分野である。講義では、適宜症例を用いながら画像検査の原理を理解し、その所見からどのような疾患や病態を考え、治療効果や有害事象のモニタリングに応用するかを解説した。 学部4年 病態生理学講座 3 病態生理学講座 81
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