医療人としての倫理 [春学期] 服部 豊(1コマ) 医療人としてのプロフェショナリズムについて、チーム医療における多職種の立場から、基本的な考え方やその実際を症例を提示しながら学生とともに議論した。薬剤師法第1条「国民の健康な生活を確保する」から薬剤師の責務を学び、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律、臨床研究法も踏まえたプロフェショナルとしての対応を概説した。これに続いて、学生達とともに医療人プロフェショナリズムのあり方について意見交換を行った。 臨床研究導入講義 [春学期] 服部 豊(ユニット責任者)、松下麻衣子、市川大樹(3名で講義1コマずつ担当) 臨床研究を適切に遂行できるようになるために、臨床研究の計画・立案、行政・法律等による規制、倫理的側面、臨床検体の扱い方、感染性廃棄物の取り扱い等について講義を通して知識・技能・態度を修得させた。その後、実際にヒト検体を用いて、末梢血の顕微鏡観察ならびに血清の免疫固定法の実習を行い、その過程で感染性廃棄物取り扱いの実際を学んだ。新人の博士課程学生には、文学部奈良雅俊教授による研究倫理の歴史的背景に関する講義、および医学部クリニカルリサーチセンター主催の臨床研究に関する講習も受講してもらった。 病態薬学特論 [春学期] 服部 豊(1コマ) 造血器腫瘍においては、疾患ゲノム解析、抗体医薬や免疫細胞療法、分子創薬等の領域でバイオインフォーマティックスを駆使した病態解明と治療法進歩が著しい。それにより、20年前には絶対致死性といわれたハイリスク造血器腫瘍も長期生存が可能となってきた。今回の講義では、米国血液学会など海外からの情報を概説した後、症例検討を通じて発症の分子機構と最新の治療法を学生諸君とディスカッションしながら講義を進めた。 病態薬物治療学特論 [春学期] 服部 豊(1コマ ユニット責任者)、松下麻衣子(1コマ)、市川大樹(1コマ) がんの分子標的創薬研究の概論を述べたあと、造血器腫瘍を中心に取り上げ、実際の分子標的薬の薬理学および臨床成績を詳説した。また、近年進歩が著しいがん免疫療法について、その生物学的基礎知識の解説に続いて種々の臨床試験の結果を呈示し、今後の展望についても解説を行った。学生たちは、これらのがんの新規の治療戦略に関して最新の情報を収集するとともに、根底にあるがんの薬物治療学の考え方や今後の展望を理解した。 学部6年 大学院1年(薬学専攻博士課程) 大学院1、2年(薬科学専攻修士課程) 4 病態生理学講座 82 病態生理学講座
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