Keio University Faculty of Pharmacy 慶應義塾大学 薬学部・薬学研究科

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研究室紹介Research Laboratory

有機薬化学

教授須貝 威

准教授東林 修平

助教花屋 賢悟

研究紹介動画外部リンク

1:化学-酵素変換を相乗的に活用する医薬品合成

概要

サンプル

新しい薬をつくる(創薬)有機化学と、よい方法でつくる(プロセス)有機合成化学の研究に取り組んでいます。特に、私たちの体内で生命維持に不可欠な働きをしている「酵素」を、化学反応の触媒として有機合成に活用する研究で、世界第一級レベルの成果を挙げています。その一つ、NF-κB活性化阻害剤DHMEQの合成では、体内で脂肪の分解に使われているリパーゼが、欲しい(-)鏡像異性体だけを純粋に取り出す切り札として活躍しています。

学生のみなさんがこれまで勉強してきた、基礎的な有機化学にも、大きなヒントがかくれています。私たちは求核置換反応、ニトロソ化やジアゾ化というシンプルな反応から、新しい化学の扉を開いてきました。

新しい物質を前臨床、臨床に進め、本当に薬として世の中の役に立つようにするには、純粋な物質を大量につくれる、よい合成の設計図が必要です。身の回りの車や携帯をみてみましょう。エンジンとか液晶とか、それぞれの部品がいくら立派でも、ハードウェア全体をまとめるような設計図がなければ、一台も作れません。設計図こそが、有機合成化学なのです。私たちは、今まで誰も描けなかった、「よい設計図」作りを目標に、独自に見つけた酵素反応を鍵段階にして、さまざまな物質の有機合成に挑戦しています。例えば、酵母菌を用いるケトンの不斉還元、そしてリパーゼを活用した独自のルートで、抗菌性物質の一種、モジオリドAの全合成に一番乗りしました。

 

2:複雑な構造を有する生理活性天然物の全合成

概要

自然界には、多種多様な構造と、薬理活性・毒性などの様々な生理活性を有する有機化合物が、数多く存在します。それらは、菌・植物をはじめとする生物によって生産されていますが、天然からの採集のみでは、生化学的研究に必要な量の供給が困難な場合があります。私たちは、天然から微量しか得られず、興味深い生理活性を有する化合物を、有機合成化学の力を使って人工的に供給することを目指しています。新規化合物が続々と単離、構造決定されるため、それまで用いられていた手法では、合成が困難な化合物があります。天然物の全合成は、新しい合成戦略の開発、合成困難な化合物の効率的合成法の開発、合成途中における新反応、新現象の発見など、多くの魅力にあふれています。さらに私たちは、合成した分子に標識をつけた誘導体を合成し、それを用いた生体内での作用機序解明も視野に入れ、研究をおこなっています。


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