国際的な医薬品開発、レギュラトリー・サイエンスの素養と視野を有し、胆力に富み未来を自ら先導できる人材を育成することを目的に、米国等で医薬品開発レギュラトリー・サイエンスを実践する関係各機関における実学研修を行う。
先導的な人材となるためには、高度な議論に対応する力、多分野にわたる知識、好奇心が求められる。かようなスキルを獲得するためには、世界に飛び立ち、自らの目で確かめ、経験することが肝要である。薬学において先頭を進む米国において研修を行うことで、その達成を図る。
上記目的を達成するため、ハーバード大学や、IQVIA、ファイザー本社といった企業、アメリカ食品医薬局(FDA)、アメリカ国立衛生研究所(NIH)等の政府機関を訪問する。事前に語学や国際医薬品開発等の事前学習を行い、調査テーマを決めた上での実地研修となる。
本演習に参加した学生によれば、日米の医療問題について、様々なバックグラウンドを持つ第一人者や現地の学生との議論は、大変刺激的なものであったという。このプログラムで得たものは、自身の卒業後のみならず、日本ひいては世界に貢献し得るものとなるであろう。
本プログラムに応募し、選考を通過した学生はそれぞれ以下の科目を履修する。
薬学科6年生―選択科目「アドバンストレギュラトリーサイエンス海外演習」(1単位)
薬学専攻博士課程、薬科学専攻後期博士課程および修士課程―選択科目「海外レギュラトリーサイエンス特別研修」(1単位)
薬学部教員
6名(予定)
米国での12日間程度の研修を行い、ハーバード大学やファイザー本社、アメリカ食品医薬局等を訪問する。なお、事前教育として2回程度の講義を行う。国際薬事規制とICH、日本の薬事法、米国FDA等規制官庁、グローバル企業の戦略等について講義を受けた後、国際医薬品環境や我が国の問題点を抽出し、米国研修での調査テーマを決定する。
帰国後、12月に学内にて研修報告会を開催する。
渡航費、現地交通費、宿泊費、ESTA経費、海外旅行保険等、総額40万円程度。
原則として、募集時点でTOEFL iBT70点以上またはTOEIC750点以上(もしくは他の同等の英語力検定試験のスコア)の英語力を有することを要する。応募に当たっては、参加申込書、TOEIC Official Score Certificate(公式認定証)もしくは同等の英語力検定の証明書、最新の学業成績表の写しを提出する。提出書類をもとに一次選考を行い、一次選考通過者を対象に二次選考(面接)を行う。
実習態度(50%)、事前準備講義への参加(20%)、発表およびレポート(30%)