文部科学省「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」は、第4期がん対策推進基本計画の人材育成の強化として取り組むべき施策とされている、
① がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材
② がん予防の推進を行う人材
③ 新たな治療法を開発できる人材
等のがん専門医療人材を養成する拠点を大学間連携により形成することを目的として実施されています。
有識者、専門家等で構成されるがんプロフェッショナル養成推進委員会において公正な審査の結果、「次世代がん医療を担う多職種人材養成プラン」を含む、11件が選定されました。
文部科学省「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に、東京医科歯科大学(2024年10月1日より東京科学大学)を主管とする7大学13研究科が参画する「次世代がん医療を担う多職種人材養成プラン」が採択されました。
ゲノム医療を含む医・薬学の進歩は著しく、その臨床応用も加速化されています。このような専門化が進んだ最先端の医療にも追随できる薬剤師や薬学研究者の養成を目指します。
慶應義塾大学大学院 薬学研究科
がんプロコーディネーター 中村 智徳
薬学研究科では下記の2コースを設置し、プログラムの充実を図っています。
がんの治療法の進歩は著しいですが、難治がんや進行がんの治癒は未だに困難な状況が続いています。本コースでは、基礎および臨床腫瘍学の最先端の情報を学び、新たながんの治療法を提案できる研究者・薬剤師の育成を目指します。特に、ゲノム医療に代表されるバイオインフォマティクスやAIを駆使したビッグデータ活用、新規免疫療法等を学びます。成果を臨床の現場に還元できる研究マインドの高いがん専門薬剤師、あるいは臨床の現場で生じた疑問を研究を通じて解決できる臨床マインドの高いがん研究者を育成します。
がん臨床の現場において、高度な医療の実践を展開できる人材を養成します。さらに、臨床研究活動も展開し、研究マインドの高いがん専門薬剤師(oncologist pharmacist)の育成も目指します。