2024年度、薬学部薬科学科の1年生が授業「早期体験学習・アントレプレナーシップ導入講義」の一環で考案した健康メニュー「血糖値ガパオ」が、ジャパンウェルネス株式会社のご協力のもと、全国24か所の社員食堂などで約900食提供されました。提供期間は2025年6月の1か月間で、従業員の健康を応援する取り組みとして実施されました。
このメニューは糖尿病対策を目的に開発され、野菜・きのこ・海藻類をふんだんに使用することで、栄養バランスと満足感の両立を目指しました。健康的でありながら食べ応えのある一品に仕上がっており、好評を得ました。
メニュー開発にあたっては港区の協力のもと、学生たちは港区役所職員の健康診断データの分析から始まり、ペルソナの設定、文献調査、専門家へのヒアリングを経て、試作と改良を重ねました。メニュー内容の監修には港区健康推進課の管理栄養士の方からアドバイスをいただき、実践的な学びの機会となりました。
学生たちは、自ら考案したメニューが全国で提供されるという貴重な経験を通じて、「食を通じた社会貢献」を実感しました。この取り組みは、薬学・健康分野における実践的な教育の成果として、今後の活躍にもつながることが期待されています。
6月のフェアメニューとして提供された「血糖値ガパオ」(写真提供:ジャパンウェルネス株式会社)