研究目標

近年、予防医療やセルフケア・セルフメディケーションの重要性がますます高まってきています。OTC医薬品 (over-the-counter drug) の適切な使用の推進や、生活者視点で健康を支えるためのエビデンスの構築、その仕組み・ツールの開発が望まれます。ヘルスケア・イノベーション薬学講座は、佐藤製薬株式会社の寄附を受け、2024年4月にスタートしました。以下の項目を中心にヘルスケアに関わる研究・教育活動を行います。

  • セルフメディケーション、セルフケア、OTC医薬品などに関する科学的・社会的な課題解決
  • 生活者視点で健康を支える革新的なヘルスケアソリューションの創出
  • 上記の実現に向けた人材育成と消費者啓発
  • 生活者のOTC医薬品に関するリテラシー向上のための情報提供

研究内容

ヘルスケア・イノベーション薬学講座では、下記を重要な研究課題として、これらを遂行していくことでヘルスケア分野の発展に繋げていきたいと考えます。また、科学的・社会的要請によるセルフケア推進のための、新たな研究課題にも柔軟に対応します。なお、当研究分野は、医療薬学に加え、生活習慣、ヘルスケア促進のための体制作りなど、様々な研究分野と関連する領域であり、各分野との連携は重要です。社会・医療への貢献を指向し、医療現場 (薬局・病院等) や他の研究機関との協働も積極的に進めていきたいと考えます。

  • 多様な背景を有する患者 (妊娠・授乳期、小児、高齢者、臓器機能低下時 etc.) に対する適切なセルフケア・セルフメディケーションのための研究
  • ヘルスケアに寄与するバイオマーカーの測定および探索
  • OTC医薬品・スイッチ候補薬の副作用・相互作用に関する調査および機序の解明
  • 消費者・患者パネルを用いたアンケート調査
  • 医療ビッグデータ、各種データベース等を活用した研究

大学院生の募集

ヘルスケア・イノベーション薬学講座では、研究を一緒に展開してくれる大学院生を募集しています。これまでの研究バックグラウンドは問いません。医療薬学研究に興味がある方、研究を通じてヘルスケア向上に貢献したいという方は、ぜひご連絡ください。興味のある方の見学も受け付けています。大学院についての詳しい説明はこちら