座談会には収録しきれなかった在学生からの質問に、卒業生・教員が答えました。
英語の勉強に苦労しているという在学生が、
グローバルに活躍する先輩方に勉強の時期や方法を伺いました。
参加者の所属・インタビュー内容は取材当時(2024年3月)の情報です。
郷 海外での活躍を視野に入れると、英語力は必須ですね。卒業して製薬会社に勤めている先輩方も「やっぱり英語は大事だ」とおっしゃいます。ただ、じつは私、英語が苦手なんです。学生時代のうちに「こういう英語の勉強をしておくといい」など、何かアドバイスをいただけませんか?
松浦 私は、夫の仕事の都合なのですが、アメリカで暮らす日が来るとは全く思っていませんでした。学生時代に英語の勉強に力を入れたわけでもなく、今も英語は得意ではないです。ただ、英語力を上げるために大事なのは、勉強を毎日の習慣にすることだと思います。
杉本 じつは私も英語は苦手で、苦手なまま製薬会社の開発部門に入ってしまい、いきなりグローバルプロジェクトに配属されて。日々の会議ではみんな英語を使っていますし、メールのやりとりも当然、英語です。最初の1年は英語の会議で発言できず、座っているだけでした。
でも、そのうち自分でどうにかしなくてはいけない立場になり、必死で取り組んでいるうちに、気づけば英語の会議の運営もできるようになりました。
郷 お話を伺って、ちょっと希望が持てました。苦手なことを克服するのはなかなか大変だと思いますが、やらざるを得ない環境に身を置けば、頑張るしかないんですね。
杉本 「英語ができないから諦める」という結論を出すのはもったいないです。
地引 薬学部内にも、在校生が自分の英語力を日常的に試せる機会がもっとあるといいですね。
杉本 「英語を使う環境」は、学生にとって本当に大事ですね。
三浦 発表の場で英語を使っている研究室がありますね。頑張ってそういう研究室に飛び込むか、就職してから頑張るか。どちらもいいと思います。ある程度の覚悟を持って取り組めば、きっと英語力は身につくはずです。
地引 松浦さんは、英語に慣れたことでアメリカでの生活が楽しくなったのでは?
松浦 ネイティブの英語は、自分が今まで学んできた英語とは違うと実感する日々です。息子が今、幼稚園に通っているんですが、担任の先生が早口で喋ると全然聴き取れないですね。アメリカに来て約1年が経ちましたが、ようやく本場の英語への抵抗感が薄れてきたところです。自分の英語力に関しては、まだまだ、これからですね。
郷 英語力向上は、長期的に考えて頑張っていくしかないんですね。
松浦 ただ、早くから勉強しておいた方が、将来の選択肢を広げてくれるから有利だということは確かです。
三浦 薬学科の場合、5・6年生は実習や国家試験対策に時間を割かざるを得ないので、英語の勉強はやっぱり、時間に余裕のある今のうちから始めた方がいいのかも。
郷 やる気、出てきました。頑張ろうと思います。