夢中になれるものを見つけると、 人生が豊かになる。

「どうして、そうなるのだろう」というメカニズムへの興味が、 私の研究者としての人生にとって、最も重要なものです。 学生のみなさんも、薬学部で学んでいくにあたって、 ぜひ「興味が持てること」「夢中になれること」を見つけてください。 そのことがきっと、みなさんの人生を豊かにしてくれます。

自分にとっての研究は、 知的好奇心を満たす旅でもある。

私はもともと好奇心旺盛な子どもで、特に理系全般に強い興味を持っていました。 その数ある興味の中から薬学との縁がつながり、 今は、研究者になるという夢をめざしています。 思えば自分は、知的好奇心をかきたてられるような楽しいことをしたい性分で、 だからこそ、新しい興味を見つけ出すために視野を広く持とうと心がけてきました。 そんな私にとって、研究とは、 自分の知的好奇心を満たす楽しい旅のようなものかもしれません。

薬学部を目指す 高校生の皆さんへ

このインタビューは、 『東進 進学情報Vol.426(2022年7月22日号)』からの転載です。 長谷耕二教授の研究内容、研究室の様子、 高校生の皆さんへのメッセージをご紹介します。

日々の探求心が、 将来の起業の夢につながる。

慶應義塾との縁がつながったのは、幼稚舎(慶應義塾一貫教育校の小学校)の頃です。 幼い時によく乗っていたバスの車窓から幼稚舎が見えていて、 「ここに行ってみたい」と親に言ったのだそうです。以来、小学校・中学校・高校と慶應義塾の 一貫教育校で学んできましたが、私は「自由の中にも規律がある」ことを学生達が よく知っているところに慶應らしさがあると思います。のびのびといろいろな可能性を試していく中で、 だんだん自分らしさを見つけていく。私もその過程の途中です。

生命の本質を突き詰める 「リピドームアトラスプロジェクト」発足

ゲノムやタンパク質の網羅的な解析が進む中、脂質については、 その重要性にも関わらず網羅的解析が可能になってきたのはごく最近のことです。 そしてついに、2021年10月より慶應義塾大学薬学部が中心となって 「リピドームアトラスプロジェクト」が発足しました。 この研究を指揮する有田誠教授は、脂質の構造多様性や機能から生命の謎を解き明かそうとしています。

自分の視野を広げてみよう。 可能性が、見つかるから。

高校の授業で初めて知ってから、遺伝子というものにずっと惹かれています。 将来は遺伝子の研究がしたい、そのために最高水準の教育を受けたいと思い、 全国に視野を広げて、大学を選びました。 全国には魅力のある大学がたくさんありますが、地方で暮らしていると、 そういう情報はなかなか届いてこないです。でも、それではもったいないと 思いませんか?自分の将来の選択肢について、もっと情報収集してみませんか?

薬を“つくる方法”を“つくる”

薬になる化合物は、植物や微生物などの生物の体内から見つかることもあります。 しかし、多くの場合は量が十分ではありません。 藤田さんはそのような化合物を効率よくたくさん作る方法や、 手に入る素材から簡単に作る方法など、薬を“つくる方法”について研究しています。

もっと自分に刺激を。 それが、タイ行きを決めた理由。

慶應薬学部では、5年生になる現在まで充実した日々を過ごしています。 授業と部活だけでは自分への刺激が足りないと感じ、 タイの国際プログラムに参加しました。 また、文化祭では広報課に所属し、副代表を務めさせていただきました。 いろいろな体験をするたびに、将来の選択肢が増えていく気がします。

化学 − まだこの世にない分子を 自分たちで創りだす喜び。

講座名を「分子創成化学」とさせていただきました。 まだ世の中にない新しい分子骨格を「自らの手で創る」からです。 創りだした化合物は、性格も物性も、なにもわからない、未知のもの。 だからこそ、わたしたちの研究は「自由」であり、冒険心にあふれています。

薬剤師というライセンスを活かせる場所は、 世界中どこにでもある。

薬剤師は、薬局や病院の中で働く仕事。 もちろん、多くはそのイメージだと思いますが、 私はそれだけではないと考えています。 薬剤師という国家ライセンスを持った上で、薬の専門家としての知見を活かし、 企業で、省庁で、あるいは海外で活躍することもできます。 ぜひ一度、広い視野で「薬剤師」という職業を考えてみてください。

優れたライバルのいる環境が、 自分を成長させてくれる。

高校・大学と自分の学生生活を振り返ってみると、 「周りに負けたくない」という気持ちが原点にあることに気づきました。 自分が成長していくには、優れた人が周りにいる環境に まず自分の身を置いてみることが大事です。 慶應義塾大学薬学部は、私にとって自分を成長させてくれる環境だと思います。

腸内細菌という小さな存在が 見せてくれるのは、大きな可能性。

みなさんは本学の薬学部で、どんなことを学びたいですか? その答えをはっきりと見つけ出してから、受験を決めてほしいと思います。 このコラムでは、本学で行われている研究の一例として、 私がずっと研究を続けている「腸内細菌」について紹介していきます。 ぜひ自分の進路を決めるための参考にしてください。