11月10日(金)、芝共立キャンパス中講堂において、薬学部長主催の慶應医学賞受賞記念シンポジウム2023「細胞応答から読み解く生命現象」が開催されました。
学生、教職員195名が参加し、中講堂は満席、副会場の251教室にも中継配信する大盛況となりました。
本シンポジウムは、第28回(2023年度)慶應医学賞受賞者の森 和俊 博士(京都大学大学院 理学研究科教授)をお招きしての基調講演、薬学研究科の学生3名と薬学部教員1名による一般講演、そして、研究者としてのキャリアデザインを考えるRound Table Discussionの3部で構成されました。
有田 誠 薬学部長の開会挨拶に続き、第1部では、米津 好乃 君(後期博士課程1年 薬理学講座)、込山 星河君(後期博士課程2年 生化学講座)、桑島 佑太朗 君(後期博士課程3年 代謝生理化学講座)、内原 脩貴 助教(分子腫瘍薬学講座)が最新の研究成果を発表しました。講演後は、第1部座長を務めた原 梓 准教授、松崎 潤太郎 准教授の進行の下、活発な質疑応答が交わされました。
第1部の熱気そのまま、第2部では、森博士による基調講演「⼩胞体ストレス応答の分⼦機構解明における突破⼝」が行われました。最先端の研究やご自身のキャリアの話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。講演後は、第2部座長の有田薬学部長の進行の下、会場から多数の質問が寄せられ、森博士は一つ一つ丁寧に、情熱的に答えてくださいました。
第3部は、1・2部の講演者全員が登壇し、「研究者として、君たちはどう生きるか」と題したRound Table Discussionが行われました。第3部座長の長谷 耕二 教授から、薬学部・薬学研究科の学生と教員を対象とした事前アンケート結果が発表され、それに答える形で登壇者が持論を述べました。また会場の参加者からも進路の悩みや率直な感想があがり、会場が一体となって盛り上がりました。
Discussion終了後は、ゲストの谷川原 祐介 名誉教授(先端研究教育連携スクエア特任教授)から若手研究者への励ましのお言葉をいただき、その後、三澤 日出巳 薬学研究科委員長の閉会挨拶で、盛況裡に幕を閉じました。
当日のプログラム詳細 https://www.pha.keio.ac.jp/seminar/pdf/20231110sympo.pdf
慶應医学賞について https://www.ms-fund.keio.ac.jp/prize/